人でなしの女

解説

ピエール・マッコルラン氏の原作を「海の人」「エル・ドラドオ」と同じくマルセル・レルビエ氏が監督製作した仮想劇である。主役はモーリス・メエテルリンク氏夫人だった舞台の名女優ジョルジェット・ルブラン夫人で相手役は「プリンス・チャーミング」「嘆きのピエロ」等主演のジャック・カトラン氏が演じ、「エル・ドラドオ」「狼の奇蹟」等主演のフィリップ・エリア氏が主要な役を演じている。無声。

1923年製作/135分/フランス
原題:The New Enchautment L'Inhumaine

ストーリー

パリの郊外、町を見下ろす丘の上に、新しい様式の華麗な住宅があった。住むは美しき唄女クレール・レスコオ。日夜集って来る男達の中には、富豪あり、劇場支配人あり、詩人あり、若きインドの王子あり、世界人類の幸福を叫ぶロシア人あり、さてはアイネル・ノルセンと云う発明家があったが、クレールは誰に対しても冷い素振りを見せていた。ある晩彼女の邸宅で盛大な宴の開かれたとき、クレールは只一人世界一周の旅行に出発を事表をした。クレールを秘かに恋する若きノルセンは止まらんことを願った。拒絶されあまつさへ侮辱された彼は邸を飛び出し狂気の如く自動車を走らせた。砂塵を捲いて突進、驀進暴風の如く、自動車は断崖から墜落した。その夜クレールはシャンゼリゼ劇場で唄うことになっていた。ノルセン自殺の報を聞いた人々が冷い彼女の行動を非難して、劇場内は大騒動となったが、クレールの妙なる唄声はその騒ぎをも鎮めてしまった。彼女の楽屋に見知らぬ男が現れた。彼は云うノルセンの死体が発見されたが、人相が判らぬから鑑定してくれ--見知らぬ男に伴われてクレールはノルセンの邸に近づいたが現れたのは、死んだ筈のノルセンであった。二人の恋は初めて実現される事になったのであった。

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