ナポリのそよ風
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ナポリのそよ風

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解説

「殿方は嘘吐き」と同じくマリオ・カメリーニが監督したヴィットリオ・デ・シーカ主演映画で、「ポンペイ最後の日(1926)」を共同監督したアムレート・パレルミがストーリーを書卸し、「殿方は嘘吐き」を脚色したマリオ・ソルダーティが監督のカメリーニと協力して脚本を執筆した。キャメラは「リビア白騎隊」「シピオネ」のアンキーゼ・ブリッツィ、音楽はレンツォ・ロッセリーニがそれぞれ担当している。主演のデ・シーカを助けてアッシア・ノリス、ルービ・ダルマをはじめウンベルト・メルナティ、マリオ・カサレッジオ、カテリーナ・コーロ等が出演している。

ストーリー

初夏の太陽が眩しく輝く頃、イタリアの或町で新聞販売店を開いている青年ジャンニは、金持ちの友人マックスからナポリ、ゼノア間の汽船遊覧券を貰い、彼の高価な写真機を借りて、後見役の叔父夫婦に送られ意気揚々と旅行に出た。紺碧の海を蹴立てて進む船の中で、彼は供を連れて旅をしているパオラという美しい上流婦人に会った。女は彼の持っている写真機の名を見て、ジャンニの事をマックスと呼んだので、彼も云われるままマックスに成り済ました。船が港に到いた時、彼の懐中は女への高価な贈り物や無駄遣いのため無一文になったので、正体を知られまいと思って彼はこっそり家へ帰った。秋風立った一日、パオラの家政婦ラウレッタがジャンニの店へ雑誌を買いに来た。彼女は彼がマックスそっくりなのに驚いたが、勿論彼は何も知らぬふりをした。しかしパオラが此の町に来ているに違いない。ジャンニは自転車で彼女の車を追って衝突し、うまうまとラウレッタの宿所を聞いた。その夜から彼は服装を変えてマックスとなり、パオラを訪れて機嫌をとったが、店へはジャンニに好感を持ったラウレッタが時々訪ねて来るので、彼は新聞売り子と紳士の二重生活を始めた。間もなくパオラ一行の出発の日が来たので、彼女を思い切れないジャンニはマックスになって同行した。車中では例の通りブリッジや人の噂話が続き、馴れないジャンニは事毎に失敗を繰り返して居堪れなくなった。一同に軽蔑の眼を向けられて寝台車の方へ行くと、浮薄な人々の間で生活するに堪えられなくなったラウレッタが泣いていた。ジャンニは思わず彼女に接吻してマックスでない事を明かしたが信用しては貰えなかった。次の駅でラウレッタは暇をとって下車したので、ジャンニも大急ぎで家へ先廻りして帰った。果たして彼女は新聞の売店へ彼を訪ねて来た。甥の生活に腹を立てていた叔父さんも、彼が真面目な娘と婚約したと聞いて喜んだ。そして彼女がマックスを他の男だと思っているなら、そう思わせておいた方が幸福だとジャンニにこっそり囁いた。...

作品データ

原題 Il Signor Max
製作年 1937年
製作国 イタリア

提供:株式会社キネマ旬報社

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