愛は輝くアラベラ譚

解説

ハンス・カイザー氏の原作に基づき「蠱惑の街」「エックスプロージョン」等と同じくカール・グルーネ氏が監督したもので主役はアメリカから渡欧したメエ・マーシュ嬢が演じアルフォンス・フリーラント氏、フリッツ・ラスプ氏等が助演している。無声。

1924年製作/ドイツ
原題:Arabella

ストーリー

とある牧場から迷い出た仔馬が森の中で雷雨に遭い沼に陥った。アラベラという若い娘が仔馬を救ったところへ持主の若い紳士が探しに来て、其の仔馬にアラベラと名を付けアラベラには時計の鎖から小さい蹄鉄をはずして記念に与えた。仔馬は生長し各地の競馬会で優勝した。或る時船中で名馬アラベラの持主と踊り子となったアラベラとが遭った。二人が奇遇に喜ぶさまを見て、アラベラに恋慕している芸術家は嫉妬の余り名馬を射殺そうとしたが失敗した。競馬会で失恋した芸術家は踊り子アラベラを射って浅傷を負わし捕らわれる。名馬アラベラは負傷して駄馬に使われる。アラベラは紳士と結婚して子どもさえ儲けたが駄馬アラベラは辻馬車の馬となった。踊り場帰りにアラベラ夫婦は其の馬車に乗り帰る途中行倒れの男を助けた。それはかの芸術家のなれの果てで悔悟して死んだ。馬のアラベラは老御者共アラベラ夫婦に引き取られて老後を安穏に送った。

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