卒業試験(1933)
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解説

「制服の処女(1931)」を製作指揮したカール・フレーリッヒが自ら監督に当って製作した映画で、マックス・ドライエル作の戯曲『卒業試験』に基いてロベルト・アドルフ・シュテムレとワルター・ズッパーが共同して脚色した。撮影は「制服の処女(1931)」「O・F氏のトランク」のライマール・クンツェの担当、音楽はワルター・グロノスタイが選定に当った。主役は「制服の処女(1931)」「黒衣の処女」のヘルタ・ティーレで、新人アルバート・リーヴェン、「ヒットラー青年」のハインリヒ・ゲオルゲ、ペーター・フォス、フーゴー・フレーリッヒ、カルスタ・レエク、フリッツ・ライフ、ヘルベルト・フェプナー等が共演している。

ストーリー

ハンザ古都市の一で小さい町のストラルズントに僧院を学舎とする高等学校がある。ここは女子禁制で守衛長の娘スチーネだけが許された唯一の女性で昼食を配り歩いていた。ところが大学入学資格を得る為めに三人の少女が最上級に入学させて呉れと頼みに来た。校長ブローデルセンは願いの筋が尤もなので不文律を破ってエルフリーデ、クリスタ、アンネローレの三女学生を客分生徒としてやった。三人の女学生は男学生達と仲良く勉強し遊戯した。やがて試験の時期となった。男学生達は愚かなカンニングを企て、同級の三女学生もこの計画に引張り込んだ。そして守衛長の娘スチーネを校長室に試験問題を盗みに忍び込ませた。所がスチーネは危うく発見される破目となり、学生のクヌート・ゼンゲブッシュが全責任を負って彼女の身代りになる。彼の騎士的行為は賞讃を受け彼が初めて見た時から好きになったエルフリーデが感激してクヌートに接吻を許した。クヌートは以来彼女に対して特権を与えられた様に思い込むようになったが、若い教師のドクトル・ケルナーもエルフリーデの愛と尊敬を捷ち得ていた。試験を数日後に控えて二人のエルフリーデを中心としての感情は極度に切迫し、クヌートは嫉妬の余りケルナーを殺そうとする。がそれは校長ブローデルセンによって最後の瞬間に救われる。そしてクヌートは学課試験には成績は良くなかったが卒業試験にはパスすることが出来た。大講堂で行われた卒業式は、教師達と人生の船出に進む青年達との最後の集いだ。ドクトル・ケルナーとエルフリーデとは最早校則に束縛されないでいいのだ。クヌートも最早、小さい感情を清算して雄々しく人生の門出の一歩を力強く踏み出した。...

作品データ

原題 Reifende Jugend
製作年 1933年
製作国 ドイツ

提供:株式会社キネマ旬報社

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