ピーター大帝

解説

アメリカでは本年六月パラマウントの手で発売されたもの。「オセロ(1922)」「快傑ダントン」等を監督したディミトリ・ブコウスキー氏が監督した。主役は右二映画や「ファラオの恋」「デセプション」等に出演したエミール・ヤニングス氏、「白痴(1921)」「伯爵令嬢」等出演のワルター・ヤンセン氏、「世界に鳴る女」「ドクトル・マブゼ」等出演のベルンハルト・ゲツケ氏、「黄金狂乱」「ファラオの恋」等出演のダグニー・セルヴェス嬢等である。無声。

1922年製作/ドイツ
原題:Peter the Great Peter der Grosse

ストーリー

ピーター大帝はロシアの帝位に即くや外国で習得して来た造船術を利用して強大な海軍を建造し、スウェーデンと戦いを開いてパルタワの一戦に大勝を収めた。しかし大帝の息子アレキシスは卑怯者である事を此の戦いで暴露した。大帝は避難者の群れの中から一人の美しい乙女カテリーンを発見して彼女を遂に皇后に迎える。そして教会や多くの貴族を迫害したので次第に大帝に対する国民の不満が甚だしく成って行った。そして遂に大帝に対する陰謀と成って現れたが、大帝は之を圧抑してしまう。そしてアレキシス王子を殺してから、大帝もそれを悔い、やがて華々しかった大帝の生涯は淋しく終わったのである。

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