情熱の焔(1922)

解説

「霧を衝く炬火」に続くメエ・マーシュ嬢のイギリスに於ける作品で、H・S・ウィルコックス氏と、M・V・ウィルコックス氏の合作を「霧を衝く炬火」と同様グラハム・カッツ氏が監督した。マーシュ嬢の相手役はオーブリー・スミス氏である。無声。

1922年製作/イギリス
原題:Flames of Passion

ストーリー

フォーブス家の令嬢ドロシーは、運転手ワトスンに陵辱を加えられ、不幸妊娠して出来た子供は叔母さんの計らいで金を付けて他へ養子にやり、其の事を秘してドロシーは検事ホークの妻と成って奉福な生活に入った。貧乏のために金を貰いたいばかりに貰児をしたのが、運転手ワトスンの妻ケートであった。ワトスンは職に離れた上酔っぱらっては妻や貰児を虐待するのであった。一日ケートが子供の事でドロシーの叔母の家を訪ねた時、計らずも彼女は子供がドロシーの生んだワトスンの子供である事を知って驚いた。そして夫が子供殺しの嫌疑で入獄させられたとき、ドロシーの夫ホークが其の事件の検察官と成ってワトスンの犯行を論告する事に成った。ケートは流石に二世を誓った夫の事とてドロシーを訪ね、不起訴に成るようホークに取り倣して呉れるよう頼み、聞かれなければ子供がドロシーの子である事をホークに告げると迫った。ドロシーは悲しみに耐えず遂に夫に白状したが、ホークは彼女を証人にして法廷に召喚し犯罪の動機を明らかに論告したる後、事件の終結と共に職を退いて、後年を気楽に暮らす事とは成った。

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