ウィリアム・テル(1922)

解説

原作はフリードリッヒ・シルレルの戯曲『ウィルヘルム・テル』。ウィリー・ラス氏脚色。ハンス・マール氏、コンラート・ファイト氏、エルナ・モレナ嬢、クセニア・デスニ嬢が出演。ルドルフ・ドウォルスキー氏の監督。無声。

1922年製作/ドイツ
原題:William Tell

ストーリー

時代は十三世紀、オーストリアの支配下にあったスイスの人民達が自由を求めて止まないので、皇帝アルブレヒト一世は有名な圧制政治家ヘルマン・ゲスラーをスイスの代官に任じた。ウィリアム・テルはこうした時代が生んだ熱血児である。テルは代官の怒りにふれた男をかくまってやったりした。ゲスラーの圧制は益々其の度を加えて行った。そして街の中心地に皇帝の帽子を掲げて、道行く人々之に敬礼すべき事を命じた。テルはこれに従わなかった。ゲスラーはテルの息子を広場に立たせ林檎をその頭にのせ、それを矢で打ち抜いたならば命を助けてやると云った。テルは林檎を打ち抜いた。がテルが不遜な態度に出たと云うので反逆者として捕らえられた。彼を獄に投ずるように命じた。獄へ行く途中暴風雨に遭遇し、船は自由を失い、テルは逃れた。テルはゲスラーを岩蔭に隠れて殺した。山には合図の狼火が炎々と燃えた。待ちに待った自由の日が来た。

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