影を失へる男

解説

かつては「プラーグの大学生」に近くは「巨人コラン」に主演して愛活家を喜ばしたドイツ名優パウル・ヴェゲナー氏自作主演映画。「プラーグの大学生」「巨人コラン」その他多数ウェゲナー氏の相手役として出演したリダ・サルモノヴァ嬢が相手役を勤める。無声。

1921年製作/ドイツ
原題:The Lost Shadow

ストーリー

音楽家のセバルダスはデュランド伯爵夫人の乳姉妹バーバラを恋しているが打ち明ける勇気がない。ある日彼は伯爵夫人の招待を受けて音楽会に出たが演奏にも失敗し、その上バーバラから故意に他の男との甘い所を見せつけられ、すっかり妬けてしまった。一方影人形芝居の旅役者で魔法使いのダペルチェットは大切な影人形が駄目になったので、セバルダスの弱目に乗じ、立派な提琴を好餌として誘惑し、彼の影を奪って芝居に利用する。ところがその提琴で音楽家は演奏にも成功し恋人の愛をも勝ち得たが、彼には影がない事を見出した彼女は驚愕して昏倒し、夫人の世話で尼僧院に送られたのである。その後彼は音楽を友としひとり悶々裡に暮していたが、影無き者と評判されて町の者から迫害され、そこを逃れて恋人に遭い、彼女を今度は男装させて二人で影人形使いダペルチェットを探し、遂に自分の影を取り返して、二人はやっと楽しい新生涯に入る事が出来た。

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