野性の眼

劇場公開日:

解説

原案に、「青い海岸」のウーゴ・グエッラ、ファビオ・カルピの参加を、脚本には「赤い砂漠」のトニーノ・グエッラ、作家アルベルト・モラヴィアの参加を得て、記録映画「ゼロの地帯」のパオロ・ガヴァラの第一回劇映画。出演は、「黄金の七人」のフィリップ・ルロワとガブリエレ・ティンティ、新人デリア・ボッカルド、ジョルジョ・ガルジュッロ、ルチアナ・アンジェリッロなど。テクニカラー、テクニスコープ。

1967年製作/イタリア
原題:L'occhio Selvaggio
配給:東和
劇場公開日:1968年2月1日

ストーリー

記録映画監督のパオロ(P・ルロワ)は、自分流にショッキングな“真実”を探り、新しいタイプの記録映画を作ろうと考え、製作マネージャーのロッシに言って、サハラ砂漠にカモシカ狩りを計画させた。パオロ以下六名の一行はジープで一〇〇キロほど奥に行った時、車のガソリンがなくなってしまい、炎熱の砂漠を歩くことになってしまった。一行はかろうじて死はまぬがれたが、この遭難事件、実は、ショック・シーンをカメラに収めるため、パオロが計画したものだった。さらに新しい真実を求め、パオロはカメラマンのバルバラをともないシンガポールのアヘン窟へと足をむけた。カモシカ狩りにも同行した友人の妻バルバラ(D・ボッカルド)も一緒だった。パオロの非情な仕事ぶりを見たバルバラは彼から離れようと決心したが、その強烈な個性に惹かれ決心も、にぶりがちだった。バンコク、タイ、と進み、一行はベトナムに着いた。ここでは、ただカメラをまわせば、それだけでショッキングな場面を撮れた。パオロの心はおどった。ベトコンの血なまぐさい銃殺などは、パオロにとっては、かっこうの被写体だった。そんなある日、あるナイトクラブに爆弾が投げこまれるという情報を聞きこんだパオロは、大金を払ってナイトクラブの名と爆発の日時を聞き出した。当日。パオロはナイトクラブにカメラを持ちこみ、なにも知らない客にカメラを向け爆発の時をまった。やがて轟音とともにクラブは地獄と化した。パオロのまっていた瞬間だった。が、その時、パオロの目に、大きな梁の下に倒れているバルバラの血だらけの姿がとびこんできた。駆けよって助けだしたが、すでにバルバラは絶望的だった。だが次の瞬間、パオロは助手たちにさけんだ。「撮れ、この俺たちを撮れ!」

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