姿なき軍隊

劇場公開日:

解説

昨年の「都会の旋律」についで公開されるデンマーク映画一九五一年作品。クヌト・シェンダービーの書卸し脚本を、「都会の旋律」と同じくヨハン・ヤコブセンが監督、カイ・メラーが作曲している。撮影はルドルフ・フリーデリッセンと、「怒りの日」のカール・アンデルソンの担当である。主演は「都会の旋律」と同じくエッベ・ローデ、ボディル・ライシャートら。

1951年製作/デンマーク
原題:Den Usynlige Haer
配給:パールハウス=映配
劇場公開日:1952年7月24日

ストーリー

第二次世界大戦の末期、ナチに占領されているある国にはレジスタンスの地下運動が拡がっていた。アリス(B・ケアー)の夫ポール(M・ウィッテ)も闘士の一人で、既に英国に逃れていたが、その留守中彼女に心を配ったのは夫の親友で技師のヨルゲン(E・ローデ)であった。彼女の母は、アリスが危険人物を夫に持つよりヨルゲンを選ぶことに賛成であったが、アリスはそれを否定しながらも彼女を慕うヨルゲンに心かたむけずにはいられなかった。処がある日、既に故国に潜入していたポールがゲシュタポに狙われて家に逃げ帰って来た。そしてレジスタンスの一味はヨルゲンの工場を襲撃する計画をたてた。その工場ではメトロダンという秘密兵器を製造していたからである。ヨルゲンはこの計画に反対し、アリスもまた反対したことから、ポールははじめて二人の仲に気づいた。嫉妬した彼は家に姿を現し、張り込んでいたゲシュタポに射殺されてしまった。しかしその報をポールの仲間からきいたヨルゲンは、はじめて工場破壊を決意、夫を亡ったアリスの愛の告白にも耳をかさず、爆弾を抱いて工場の怪兵器と共に散ったのであった。

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