殺し屋がやって来た

劇場公開日:

解説

ジャンニ・シモネリとアルフォンソ・バルカザールの共同脚本を、バルカザールが監督したイタリア製西部劇。撮影はマリオ・カプリオッティとステルヴィオ・マッシ。(セットはエリオス撮影所、ロケはスペイン)、音楽は「最後の楽園」のアンジェロ・フランチェスコ・ラヴァニーノが担当した。出演は「男の争い」のカール・メーナー、ルイス・ダヴィラ、「ワイアット・アープ」のフェルナンド・サンチョほか。イーストマンカラー、トータルスコーブ。

1966年製作/イタリア
原題:The Man Who Came To Kill
配給:東京第一フィルム
劇場公開日:1966年10月29日

ストーリー

一八八七年アリゾナ。懸賞金目あてで、お尋ね者専門に追いかけるガン・マン、スレード(L・ダヴィラ)が町にやってきた時、賭博場で殺しが起った。犯人はマジック・ハンド(C・メーナー)ど呼ばれるギャンブラーで、以前は医者だったが、今はインチキ賭博でその名も高く、刑務所に入ったこともある男だ。彼はガンの腕もさえている。保安官はこの男に一万ドルの賞金をかけた。スレードが彼を追ったのはいうまでもない。数日後、メキシコ国境に近い街道で、マジック・ハンドは男の死体を見つけ、追われる身にはもっけの幸いと、衣服をとりかえて死人の男になりすました。おくれて死体のそばを通りかかったスレードは、おかしいとは気付いたが確証をつかめない。ところで街道で死んでいた男はキッチナーという名うてのガン・マンで、近くのバルドサスの町で保安官としてむかえられることになっていた。町ではパブロという暴漢の悪行に、町民はふるえていた。途中でマジック・ハンドに追いついたスレードは一緒に町に入った。思いもよらぬ町民の歓迎に、とまどったマジック・ハンドだったが、あきらめてキッチナーになりすまし、凶暴なパブロから町民を守るため保安官になり、スレードの申し出で彼を副保安官にした。スレードにとっては、この保安官がマジック・ハンドと同一人物かを確かめるのが最初の目的だった。しかし、何度かパブロ一味と拳銃をまじえるうちに、いつしか彼の完全な協力者となっていった。スレードをそうさせたのは、町長がパブロの後だてであるのがわかったのも一因だ。パブロが多勢の部下をひきつれて町にのりこんできた日、迎え撃つのは保安官とスレードの二人だった。乱戦につぐ乱戦。パブロ一人が残った。一発で死ぬ男ではない。やおら立ちあがり、乱射した流れ弾が、保安官に思いをよせていた女牧楊主の息子にあたってしまった。パブロを殺した保安官は、自分は以前は医者だったと言い少年の手術を行なった。スレードは、取りよせた写真や、保安官の発言から、彼とマジック・ハンドが同一人物だという確証を得たが、一緒に戦った相棒を、懸賞金目あてで捕らえることはできなかった。「さようなら、キッチナー」--そう言ってスレードは去っていった。

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