暴力の門

劇場公開日:

解説

マイケル・クロフトの原作をジョン・クレスウェルが脚色レスリー・ノーマンが監督した青春もの。撮影はポール・ビーソン。音楽はローリー・ジョンソン。出演はマックス・バイグレイブス、ドナルド・プレゼンス、ジェフリー・キーンなど。

1963年製作/イギリス
原題:Spare the Rod
配給:日本ヘラルド映画
劇場公開日:1966年1月30日

ストーリー

ロンドンの下層街、イースト・エンドのウォレル街にある学校に、新しい教師ソンダース(M・バイグレイブス)が赴任してきた。ソンダースは、海軍の砲兵教授をやったことがあるだけの全くの新米教師であったが、同僚グレゴリーの体罰主義にてっした教え方をきらい、生徒たちとの相互信頼による楽しい教育をモットーとしていた。だが、実際教壇にたったソンダースは、いずれも大人顔負けのふてぶてしさを持ち、反抗的な生徒たちにあいがく然とした。しかし、ソンダースは、自分の教育方針を変えようとはしなかった。そうしたある日、ソンダースは街で女生徒ドリスに出会い、招かれて、彼女の部屋に入った。そこにソンダースが見たものは、うすよごれ、とりちらかした部屋の中で眠っている赤ん坊の姿であった。しかも、そんな中で、ドリスはソンダースを誘惑した。丁度そのとき、飲んだくれの父親と母親が帰って来た。ソンダースは酔いにまかせて荒れ狂うドリスの父親に撲られ、翌日青あざをつけて、教壇にたった。生徒たちはそんなソンダースを嘲笑した。遂にソンダースもこらえきれず、校長から渡されたまま今まで使わなかったムチで生徒たちを撲った。が、このことで、ソンダースは、彼を信頼していた唯一の生徒ハークネスの信用も失った。この事件で、ソンダースは教師としての自信を失い、同僚の女教師コリンズ(ベティ・マクドウォール)に辞職する決意を告げた。そんなある日、グレゴリーが、生徒たちの一人に一晩中便所の中に閉じ込められるという事件が起った。怒ったグレゴリーは、その張本人が、前から彼を嫌っていたハークネスだと思い込み、激しくムチふるった。これをきっかけに、生徒たちは暴徒と化して学校を破壊しはじめた。だが、ソンダースの必死の制止で生徒たちはようやく静まった。その直後、真犯人はハークネスではないことが解った。しかし、校長もグレゴリーもハークネスにあやまろうとはしなかった。いまや、まったく学校に愛想をつかしたソンダースは、一人、学校を去ろうとして、意外なできごとにぶつかった。生徒たちが彼を慕い集まってきたのだ。ソンダースは、再び自信をとりもどし、学校に残る決意をした。

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