混血児アンジェロ

劇場公開日:

解説

ロベルト・ロッセリーニの先輩であるフランチェスコ・デ・ロベルティスが脚本を書き自ら監督、撮影はカルロ・ベレロ、音楽はアニバレ・ビツェーリが担当した。主なる出演者は「街は自衛する」のレナート・バルディーニ、「紅薔薇は山に散る」のウンベルト・スパダーロ、女優はイオーレ・フィエロ、子役にはリトル・アンジェロなどでF・マグリが製作する。

1949年製作/99分/フランス・イタリア合作
原題:Angelo
配給:ゼネラル=映配
劇場公開日:1955年9月20日

ストーリー

五年の刑期を終えて故郷の町に帰ったマテオ(レナート・バルディーニ)は、死んだ妻がのこしたまだ見ぬ息子アンジェロに会うのを楽しみにしていたが、旧友ジェナロ(ウンベルト・スパダーロ)やかつての恋人カターリ(イオーレ・フィエロ)は、アンジェロが孤児院にいるとだけ告げて、なぜか詳しいことを語らない。マテオは孤児院を訪れ、はじめて見る我が子にキモをつぶした。それは黒人とのハーフだったのである。マテオの妻は酒に酔った黒人兵に犯されアンジェロを生んだのだ。しかし法律的にはマテオが扶養の義務を負うべきであるという孤児院長の言葉で、やむなくアンジェロを引取ることになるが、マテオはアンジェロに愛情を感じるどころか、あるのは憎しみばかりだった。アンジェロの方も子供心に自分が父親にきらわれていることを知っていた。しかしある時アンジェロか安全ピンをのみこんであやうく死にかけたことから、マテオに父親としての愛情が急にわき上り、全快した頃には真実の親子以上の愛情がお互いの間に生れていた。ところが、アンジェロの四回目の誕生日の当日、アンジェロの伯父と名乗る黒人がたずねて来た。彼は例の黒人兵の兄で、弟はすでに戦死しており、その遺言によってアンジェロを引取りに来たのである。マテオは憤慨して一度は断ったが、アンジェロがこの黒人に対して本能的に示した親愛の情をみて、未来の幸福を考えてアンジェロを引渡す決意をかためた。

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