リーザの恋人

劇場公開日:

解説

エンリケ・ホサ、ファン・ガルシア・ホルテラーノ、ジェルマン・ロレンテ、アンジェル・G・グアーナ、ファン・マルサ、J・M・ヌネスの六人の共同オリジナル・シナリオを、新人ジェルマン・ロレンテが監督したメロドラマ。撮影はマッシモ・ダラマーノ、音楽は「禁じられた抱擁」のルイス・エンリケス・バカロフが担当した。出演は「太陽がいっぱい」のモーリス・ロネ、新人クラウディア・モーリ、アメディオ・ナザーリ、チャーリー・ビールほか。製作は「もしお許し願えれば -女について話しましょう」のマリオ・チェッキ・ゴーリ。テクニカラー・テクニスコープ。

1964年製作/イタリア・スペイン・フランス合作
原題:Un Amore e un Addio
配給:松竹映配
劇場公開日:1965年9月23日

ストーリー

スペインの観光都市マラガ。失恋の痛手を負った金持娘リーザ(クラウディア・モーリ)は、アメリカの若い小説家ポール(モーリス・ロネ)と知りあった。彼は将来を嘱望された新進作家だったが、作品が書けないことから酒に溺れ、今では年上の恋人コレットに養われている身だった。一方リーザには彼女の父マックスと共同で事業をしているグンテルが求婚していた。そんなある日、マックスは秘書兼恋人のニコルをつれてやってきた。リーザは、母を捨て、若い秘書のいいなりになる父に不信感を抱いていた。リーザはポールを愛し、次第に昔の元気を取りもどした。ある夜、マックスの別荘でパーティーが開かれた。席上酔ったポールはグンテルと激しく口論し、年上の女に養われていることなどすべてリーザの知るところとなった。彼女はそれまでのポールの優しさが、単なる遊びにすぎないことを知った時、乱れた心のまま自殺をはかった。一命はとりとめたものの、力になりたいと熱心に看護するのはグンテルだった。全快したリーザはポールと再会した。真実の愛を告白し、生れ変った気持で小説を書くというポールをリーザはふりきった。過去の経験はあまりに苦かったのだ。出版者との交渉に失敗し、リーザにもすてられ、そしてコレットにも見放されたポールはまた酒に親しむようになった。恋を忘れようとグラスを傾けているポールの前にリーザが再び現われた。彼がいい小説を書くために自分が必要だと悟ったのだ。

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