黄金の男

劇場公開日:

解説

クレト・コロネルの小説を、モーリス・ファーブル、ディディエ・グーラル、ジャン・ベッケルが共同脚色、「勝負をつけろ」のジャン・ベッケルが監督したアクションもの。撮影は「頭上の脅威」のエドモン・セシャン、音楽はマルシャル・ソラールが担当した。出演は「リオの男」のジャン・ポール・ベルモンド、「さよならパリ」のジーン・セバーグ、「007/ゴールドフィンガー」のゲルト・フレーベ、「バナナの皮」のジャン・ピエール・マリエルなど。黒白・フランスコープ。

1964年製作/フランス
原題:Echappement Libre
配給:東和
劇場公開日:1965年5月27日

ストーリー

密輸品を運ぶのが仕事のダビッド(ジャン・ポール・ベルモンド)は、密輸組織のボス、フェールマンから三百キロの金の輸送を命じられた。旅行社の取材記者になりすましたダビッドは、バルセロナで相棒のカメラマン、オルガ(ジーン・セバーグ)を紹介された。危険な仕事仲間が美女だったので、彼は早速オルガを口説き始めた。ダビッドはベイルートへ向かう船中、取材に使うスポーツ・カーに目をつけたが、上陸と同時にその車は警察当局の手で分解検査された。しかし金は出てこなかった。オルガは隙をみて秘密組織支部へ行き、純金の車とすりかえた。これを知ったダビッドは密輸の金を横取りしようという野望にとりつかれ、オルガをだまして出発した。途中彼はオルガを誘ったが、彼女は反対し、その後、姿を消してしまった。昔の仲間にたのんで金の買手を紹介してもらったが、二度ともフェールマンのため失敗。オルガの居場所をつきとめたダビッドは車を彼女のいるブレーメンに船で輸送し、単身彼女に会いに行った。ところが、彼女がフェールマンに連絡してしまい、あげくのはて自動車受取証を一味に奪われてしまった。車が港につき、クレーンで高々と吊りあげられたが、三百キロの金の重みにたえかねて、ロープが切れた。ダビッド、オルガ、フェールマンたちの目の前で、ガソリンが引火した純金の車は燃えあがった。呆然と眺めるダビッドの傍へ、オルガがそっと寄りそった。

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