怪盗ロカンボール

劇場公開日:

解説

ウーゴ・リベラトーレ、フルヴィオ・ジッカ、ジェラルド・デブリースらの共同シナリオを、「全部が獣だ」のベルナール・ボルドリーが演出した“快”盗娯楽ドラマ。撮影はアンジェロ・ロッティが担当した。出演は「ヨーロッパの夜」の奇術師チャニング・ポロック、ヘディ・ベッセル、アルベルト・ルーポ、「殿方ご免遊ばせ」のナディア・グレイほか。イーストマンカラー・ユーロスコープ。

1963年製作/イタリア
原題:Rocambole
配給:東和
劇場公開日:1964年12月17日

ストーリー

ロカンボール(チャニング・ポロック)はイキな怪盗である。ロンドンのプロシャ大使館。華やかなパーティーの最中、ベルトルド大佐の事務室に忍びこんだ。和親協商にからむ陰謀を企てる大佐を窮地に陥入れるために英国外交官に雇われたのだ。事が計画通り運ぶと、あっさりと捕まり、独房で代償の「シャメリー伯爵」の身分証明書をうけとるとあざやかに脱獄した。パリ。一流のナイトクラブに現われた伯爵は、プリマ・バレリーナのクレオ(ヘディ・ベッセル)を熱っぽく迎える富豪のケラー男爵(アルベルト・ルーポ)を見て、男爵の恋路を邪魔しようと決心した。クレオに一目惚れしたからだ。伯爵は一芝居うってパリの社交界で有名になりその間も方々で荒稼ぎした。そのため、「ロカンボール、パリへ帰る」のニュースが伝わった。もちろん、伯爵と同人物とはわからない。大砲成金のケラーは、平和つづきの世で、破産の寸前に追いつめられていた。ロシア大使館の舞踏会の夜、クレオと組んでケラーに大恥をかかせて信用の失墜を計り、それにもまんまと成功した。ケラーは最後の手段として、ベルトルドに仏大統領を暗殺させ、戦争の口火を切ろうと計った。ロカンボールはそれを知って、大いに正義の念を焼やした。大統領があわやというとき、ロカンボールがその難を救った。そしてある警部は元プロシャ軍人が大統領を狙ったとなると穏やかにすまないと判断し彼をロカンボールと偽り、助けた男をシャメリー伯と告げた。ロカンボールは、今やフランスの英雄である。晴れてクレオの心も獲得した。

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