491

劇場公開日:

解説

ラルス・イエリングの同名小説をカテリーナ・ファラゴが脚色、ヴィルゴット・シェーマンが演出した反抗少年の心理ドラマ。出演はラルス・リンド、フランク・スンドストレーム、レイフ・ニマルク、レナ・ニーマン、スティーユ・テルンブロム、スヴェン・アルゴットソンほか、すべて新人。

1964年製作/110分/スウェーデン
原題:491
配給:松竹映配
劇場公開日:1964年11月20日

ストーリー

一九五〇年代。ニッセ(レイフ・ニマルク)が連れて行かれた所は感化院でなく保護所だった。同類の少年たちと、彼はそこの先生の助手クリステル(ラルス・リンド)と暮らすことになった。ある日、ニッセはジンギスを誘ってクリステルの部屋に忍び込んだ。隣室から先生とクリステルの話声が聞えた。非行少年たちをあくまで信じようというようなことを語りあっていた。反抗的なジンギスらはわざと騒ぎたてた。ある日、牧師がテープレコーダーを持ってやって来た。犯罪者の懺悔と讃美歌と説教が入っていた。主は四九〇度の罪を許す、と。そのレコーダーをニッセが盗み、大騒ぎになったが、クリステルに見つかった。でも怒りはしなかった。ニッセが監督官(フランク・スンドストレーム)の所へレコーダーのことで行った時、監督官に男色を強いられた。それからというもの、ニッセは女に関心を持つことが出来なくなった。ニッセはその頃から、お人好しのクリステルを憎みはじめ、彼の蔵書を次々と売り払った。その金で、仲間のエゴン(スティーユ・テルンブロム)が酒の密売をやろうと言いだし、ドイツの船にあたってみた。エゴンはステーバ(レナ・ニーマン)という、船の中で助けた女を連れて帰って来た。ステーバは、ニッセを慕いはじめた。だが、ニッセは女性をさけ、クリステルを追っていた。そして、彼にいやがらせをした。クリステルはニッセの売ったものを買い戻したいが、金が足りない。ニッセがステーバに売春をさせ、金を作って来た。そのことで、クリステルは生徒達に責められた。彼の知らぬことではある。エゴンはニッセと決闘騒ぎまでおこし、ノイローゼ気味のジンギスは自殺してしまった。彼等の無軌道な生活が、ニッセを責めることもない、異常な形に育ってしまっていた。

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