誘惑の海

劇場公開日:

解説

ジュグ・グリゼリュのシナリオをジョヴァン・ジヴァノビッチが演出した恋愛ドラマ。撮影はステヴァン・ミスコビッチ、音楽はダルコ・クラリュッチが担当した。出演は「逆転」のエルケ・ソマー、「恐怖の報酬」のペーター・ファン・アイク、ブラゼンカ・カタリニッチ、トーリ・ヤンコヴィッチなど。

1963年製作/ドイツ・ユーゴスラビア合作
原題:Verfuhrung am Meer
配給:東急
劇場公開日:1964年7月7日

ストーリー

二十二歳、美しく魅惑的な肢体をもつエヴァ(エルケ・ソマー)は、ある老女から多額の前渡金と共に、奇妙な仕事の依頼をうけた。数日ののち、エヴァはアドリア海のある町に現われた。そしてモーター・ボートで、数百米の離れ小島を一つずつ調べてゆく。見知らぬ一人の男を探すために……。探しあぐねた幾日間の末、彼女は一つの小島にモーター・ボートをとめた。エメラルドを溶かしたような碧い海。水にうつる魚の影。エヴァは冷たい水に疲れた体を沈めた。突然二発の銃声。無人島だと思った島に人がいる--。翌朝エヴァはまたこの島を訪れた。だが人の気配はない。そこで一計を案じた彼女は、岩につまずいたかのように悲鳴をあげ、岩蔭に横たわった。やがて、エヴァの予想通り男(ペーター・ファン・アイク)が現われ、彼女を自分の粗末なベッドに運び、また静かに去っていった。一度町に帰ったエヴァは、翌日再び島を訪れた。男、ライナーはエヴァとの再会を喜ばなかった。しかし、次第に彼女の成熟した肉体に魅せられていった。ライナーは真面目な学者だったが、妻を誘惑した男を殺して以来、世をすててこの島に身をよせていたのだった。そうした息子を再び世間に引き戻すため、母親はエヴァの肉体を利用したのだ。多額の金の代償にライナーを誘惑したエヴァ。だが彼女はいつしか彼を愛するようになった。同時に彼も彼女を……。そして、人生の再スタートを約した二人は小島をあとにした。だが、町へ帰ったエヴァの前にライナーの母が現われ、事実を息子に告げるといわれ、彼女は身を引くことにした。が、事実を知ってもライナーは、やさしくエヴァの肩を抱き、二人は町をあとにした。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

映画レビュー

映画レビュー募集中!

この作品にレビューはまだ投稿されていません。
皆さまのレビューをお待ちしています。
みんなに感想を伝えましょう!

レビューを書く