青い波紋

劇場公開日:

解説

H・R・ベルンドルフの「カンカンと消灯ラッパ」を、イルゼ・ロッツ・デュポンとゲオルク・ラフォレが脚色、「セクシーガール」のロルフ・ティーレが演出した思春期ドラマ。撮影はハインツ・シュナッケルツ、フリーデル・ベーン・グルント、音楽はロルフ・ヴィルヘルムが担当、製作はフランツ・ザイツ。出演はトーマス・フリッチ、「明日なき夜」のダリア・ラヴィ、「草原の脱走」のマリー・ヴェルシニ、ほかにマルティン・ヘルト、エリザベート・フリッケンシルト、カール・シェーンベックなど。黒白・ディアリスコープ。

1963年製作/ドイツ
原題:Das Schwarz -Weiss-Rote Himmelbett
配給:東和
劇場公開日:1964年6月20日

ストーリー

ジャン(トーマス・フリッチ)の高校卒業は一年後に迫った。十年前から、女性には優しくしようと心に決めていた彼、現在の対象は人気スターのジェルメーヌ(ダリア・ラヴィ)。相手は名声ある女優、相手にはされまいと思っていたが、予想に反してある夜、一緒に食事を、ということになった。その翌日、ジェルメーヌの下宿を訪ねたジャンを彼女は優しく迎えた。少年は生れて初めて愛の経験をした。ジャンはもう彼女への情熱を押えることが出来なかった。欲しいのは金。彼の手に入る額といえば知れたもの。そのうちに彼女は、彼の父の友人で通人のジュールスにかこわれてアパートにひき移っていた。ある日、はち合わせをしてしまった。父の計いで地方都市に転校した。そこで、ハーフのゲルトルード(マリー・ヴェルシニ)の美しさに魅せられてしまった。口もきけなかった二人だったが、公園の厩舎で抱擁を重ねるようになり、それを運悪く校長に見つかった。大間題である。父親は彼を軍隊に入れた。またゲルトルードも尼寺に。ただ、二人は愛を信じあっていた。そのころ、国内では第一次大戦への大動員が開始されようとしていた。彼も出征しなければならない。彼の最大の理解者であるアラベル叔母を訪ねて驚いた。ゲルトルードが来ていたのだ。叔母の計いで戦争に行く前のひととき、二人だけの時間を作ってくれたのだった。非常呼集のラッパが鳴った。だが、彼女はジャンをはなさない。「行かないと銃殺だし、行っても殺される。でも人間はベッドの上で死ぬものよ」

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