血の河

劇場公開日:

解説

怪奇・冒険ものを得意とするジミー・サングスターの原作に基き、「絞首台三歩前」のジョン・ギリング監督がジョン・ハンターと協同で脚色し演出した冒険活劇映画。撮影はアーサー・グラント、音楽はジョン・ホリングスワース、作曲はゲイリー・ヒューズがそれぞれ担当。出演者は、「四時の悪魔」のカーウィン・マシューズ、グレン・コーベット、「死霊の町」のクリストファー・リー、ピーター・アーン、新人のマーラ・ランディなど。アンソニー・ネルソン・キース製作。テクニカラー・ハマースコープ。

1961年製作/イギリス
原題:The Pirates of Blood River
配給:日本RKO
劇場公開日:1962年5月15日

ストーリー

十七世紀の末、ユグノー教徒の一団は迫害を逃れてイギリスを脱出し、ある島に植民地を建設した。それから数十年、創立者の息子ジェースン(アンドリュー・キーア)を首席長老として島は益々栄ていたが、同じく長老のメイスンはその地位をねらっていた。そんな折、ジェースンの息子ジョナサン(カーウィン・マシューズ)はメイスンの若い妻と逢引きしている現場を彼にみつかってしまった。残忍な夫の復讐を恐れた彼女は、恐ろしい人喰い魚ピラニアの巣食う河へ飛び込んだ。ピラニアの大群はたちまち彼女をおそい河はその生き血で真赤に染まった。一方、ジョナサンは長老会議の裁判により地獄の使役場に送られた。言語に絶する残酷な労働の連続。耐えかねたジョナサンはすきを見て脱走したが、水の補給のために上陸していた海賊の一団に捕えられてしまった。彼から事情を聞いた片目の船長ラロシュは、ジョナサンを利用して植民地の宝を奪おうとした。一方、海賊の来襲を知った村人は、ただちに砦に立てこもり応戦の準備を急いだ。だが海賊の敵ではなくたちまち村は海賊に占拠され、ラロシュは財宝を出さぬと長老を毎日二人ずつ絞首刑にすると言い渡した。さっそくメイスンともう一人の長老が血祭にあげられた。ジョナサンは海賊に財宝のありかを教え、村人を救うよう父親を説得したが彼は頑強に拒んだ。だが狡猾なラロシュは、会堂の正面に立つジェースン・スタンディング一世の大彫像が異様に彩色されているのを見つけ、純金像であると見破り、海賊達は像を車にのせ引き上げた。後を追ったジョナサン達はついに船長を倒したが、手下達はすでに像を筏に乗せ河に漕ぎ出していた。最後まで筏にすがるジェースン長老。その時、突如ピラニアの大群が押し寄せ、立ちつくす村人の眼前で筏もろともピラニアのいけにえになった。河は再び彼等の血を呑んで、真赤に渦まき流れて行くのだった。

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