巌窟王(1962)

劇場公開日:

解説

おなじみアレクサンドル・デュマ原作の映画化。「快傑キャピタン」のジャン・アランが脚色、「青い牝馬」のコンビ、クロード・オータン・ララが監督、ジャック・ナトーが撮影。音楽は「肉体の悪魔(1947)」のルネ・クロエレック。出演は「カンカン」のルイ・ジュールダンに「甘い生活」のイヴォンヌ・フルノー、ほかにピエール・モンディ、ジャン・クロード・ミシェルなど。製作はジャン・ジャック・ヴィタル、ルネ・モディアノ。イーストマンカラー・ディアリスコープ。

1962年製作/フランス
原題:The Story of The Count of Monte Cristo
配給:ワーナー・ブラザース
劇場公開日:1962年9月1日

ストーリー

一八一四年、ナポレオンがエルバ島へ流刑にされたころ、商船ファラオ号の副船長エドモン・ダンテス(ルイ・ジュールダン)は婚約者メルセード(イヴォンヌ・フルノー)の待つマルセーユに帰る。婚約のパーティが開かれた。だが、その最中、ダンテスは、ナポレオン一派に加担したという覚えのない罪で数人の兵に逮捕、シャトウ・ディフ島の監獄に島流しにされた。これは、ダンテスが船長になるのをねたむ仲間のカデルース、メルセードに横恋慕する士官モルセール、野心家の長官ヴィルフォルらの陰謀によるものだった。十七年の歳月が流れた。ある日、牢の壁に穴があけられ隣りの囚人ファリスが現われ、モンテ・クリスト島に山賊の財宝が隠されていることを知らされた。二人は脱獄のための穴を掘り始めた。老人のファリスは途中で死に、ダンテスは彼の死体の身代りになって脱獄、密輸業者マリオに助けられ、二人で巨万の財宝を発見した。マルセイユに上陸したダンテスはモンテ・クリスト伯爵と称し巨富の持ち主となっていた。が、間もなく父の死と唯一の友人であった船主モレルの破産を知ったばかりか、メルセードは恋敵モルセールと結婚していた。彼女はモルセールにダンテスは死んだと聞かされていた。ダンテスは復讐を誓った。メルセードとは、ふとしたことから彼女の息子を通じて再会できたが息子のためにと拒絶されてからは彼女をも復讐の対象とした。冷酷なダンテスの復讐心は次々と実行に移され、いずれも成功した。やがて波止場にモンテ・クリスト伯爵の姿が見えた。過去の古傷を忘れるために去ろうというのだ。だが彼は駆けつけたメルセードに、やがて二人の愛が実を結ぶことをほのめかした。

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