コンスタンチン大帝

劇場公開日:

解説

ローマ時代に材をとった史劇スペクタクル。フルヴィオ・パルミエルの歴史小説を、エンニオ・デ・コンチーニ、リオネロ・デ・フェリーチェ、エルンスト・ユイダ、フランコ・ロゼッティ、グリエルモ・サンタンジェロの四人が共同で脚色。監督に当ったのは記録映画作家でもあるリオネロ・デ・フェリーチェ。撮影はマッシモ・ダラマーノ。音楽はマリオ・ナシンベーネ。出演するのは「キリマンジャロの決闘」のコーネル・ワイルド、「今晩おひま?」のベリンダ・リー、「ポンペイ最後の日(1960)」のクリスティーネ・カウフマン、マッシモ・セラート、エリザ・チェガーニなど。製作はフェルディナンド・フェリチオーニ。トータルスコープ。

1961年製作/イタリア
原題:Constantin the Great
配給:松竹セレクト
劇場公開日:1961年7月19日

ストーリー

西歴三〇三年--ローマの勇将クローラスを助け、フランク族を撃破した若きコンスタンチン(コーネル・ワイルド)は、西の皇帝ジオクレスに招かれてローマに向った。途中、伏兵の襲撃を受け、コンスタンチンの親友で百人隊長アドリアン(ファウスト・トッツィ)は傷つき、近くの民家で傷の手当てをした。彼はそこの娘でキリスト教徒のリヴィア(クリスティーネ・カウフマン)と恋仲になった。伏兵は東の皇帝マクシミリヌアスの子でローマの治安担当の近衛総監マセンシアス(マッシモ・セラート)が、コンスタンチンをねたんでの仕業だった。コンスタンチンがローマに着いても、マセンシアスは表面平穏をよそおって機会を待った。ある日、コンスタンチンはマセンシアスの案内で、国禁であるキリスト教の教徒の裁判を傍聴した。彼は教徒の立派な態度に感動した。傷のなおったアドリアンが、ローマに到着した。マセンシアスはリヴィアらキリスト教徒を逮補した。アドリアンはコンスタンチンに頼んで、彼女を救出した。そのために、コンスタンチンは国法を破ってしまった。東西両皇帝と副帝の改選期がきた。西の皇帝にはコンスタンチンの父クローラス、東の副帝にはマセンシアスの友人リシニアスが選ばれた。野望をくじかれたマセンシアスは、コンスタンチンとアドリアンを逮捕しようとした。コンスタンチンは許婚者でマセンシアスの妹ファウスタ(ベリンダ・リー)の急報で陰謀を知り、父のいるゴールへ逃れた。その頃、ゴールは、蛮族に襲われ、クローラスは瀕死の重傷を負っていた。彼はコンスタンチンを呼んで、子供の頃に別れた母ヘレナがキリスト教徒でまだ生きているといいのこして死んだ。コンスタンチンは西の皇帝になり、ファウスタと結婚した。彼女の父マクシミリアヌスは陰謀が破れ自決した。マセンシアスは元老院にコンスタンチンを訴え、自分を西の皇帝につかせた。彼はローマ帝国の実権を狙い、キリスト教徒の迫害を開始した。コンスタンチンはマセンシアスを撃つため、軍をローマに進めた。しかし、東の皇帝がマセンシアスに味方し、ファウスタとヘレナが人質に捕われてしまった。戦況は不利になった。その時、天に稲妻が走り十字の印が出現、勝利を予告する神の啓示が轟いた。コンスタンチンの号令一下、全軍は総攻撃を開始した。マセンシアスはコンスタンチンの刃に倒れた。城壁には、ファウスタとヘレナの美しい笑顔が、並んでコンスタンチンを待っていた。

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