旅路はるか

劇場公開日:

解説

母を求めてイタリア縦断旅をする少年の物語で、監督は、「愛の交響楽」のグラウコ・ペレグリーニ。ペレグリーニの原案を彼自身とウーゴ・ピッロ、リアナ・フェッリの三人が脚本化した。撮影は「屋根」のカルロ・モントゥオーリ、音楽は「わらの男」のカルロ・ルスティケリ。出演は「わらの男」のエドアルド・ネヴォラ少年、「青い大きな海」のアリダ・ヴァリ、フランシスコ・ラバルのほか、エドゥアルド・デ・フィリッポら。製作ジャンカルロ・カペリ。

1959年製作/イタリア
原題:L'uomo dai Calzoni Corti
配給:イタリフィルム
劇場公開日:1960年6月28日

ストーリー

イタリアの南、シシリー島の都カルタニセッタの孤児院に、“パン坊や”と呼ばれる九歳の少年(エドアルド・ネヴォラ)がいた。少年は偶然に、自分の母がナポリで生きていることを知り、柩にかくれて孤児院を抜け出した。メッシーナの近くの漁村で、少年は若い恋人たちと知り合う。娘のステラ(I・チェファーロ)は若者と駈落を計画していた。ラブレターの代筆をしたりして、少年は協力した。一緒に本土に渡れるだろうから。決行の夜、少年は逃げおくれ家の人に捕まった。が、やがて、少年は連絡船で本土へ上陸し、貨物列車の競馬用の馬の積まれた貨車にもぐりこみ、ナポリの南まで着いた。自動車道路をたどるが、だれも車を止めてくれない。少年は道に石を並べてガソリン運搬車をとめた。若い運転手マリオ(フランシスコ・ラバル)は彼をナポリまで運んでくれた。母親は数年前にミラノへ移っていた。少年は途方にくれた。人形芝居のかぶとを拾って届けたので、人形使いのドン(エドゥアルド・デ・フィリッポ)と知り合う。夫婦喧嘩のせいで、少年は細君の代役をしたが、芝居の子を求める母親役が彼を感動させ、その家を抜け出させた。また石を使って、アメリカ人の車でローマに着いた。ミラノへの旅費に、貰った服や靴を売ろうとしたら、悪者にだまされ、皆とられてしまった。夜の遺跡で思わず手をかけたカバンの持主が自分の小屋へ連れていってくれ、面倒を見てくれた。数日後、男は警官に補った。絵画専門の泥棒だったのだ。少年は絶望し、孤児院へ帰って行こうとした。ナポリの近くで、マリオに呼びとめられ、はげまされた。母の家まで連れて行ってれた。が、母はベネツィアに移っていた。彼は少年を自宅に連れ帰った。子のない彼は少年を自分の子にしようと思った。が、少年は気力をわかせた。一度決心したことはやりとげよう。彼はベネツィアに向った。訪ねた先にカロリーナという女(アリダ・ヴァリ)がいた。運河の連絡船の運転手と結婚し、女の子がいた。悩んだすえ自分の隠し子のことを夫に打ち明けた。家を捨て少年と共にシシリーに帰ると。少年はそれを聞き、母のために身をひき、孤児院にもどろうと決心した。警官に脱走者として名乗って出た。その晩、少年を我が子として引取ったのは、カロリーナの夫だった。妻を許し少年を一家の一員として迎えた。

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