狂った夜

劇場公開日:

解説

イタリアの若者たちの一晩の無軌道な行状から青春のむなしさを描いたもの。ピエル・パオロ・パゾリーニの脚本を、日本初登場のマウロ・ボロニーニが監督した。撮影はアルマンド・ナンヌッツィ、音楽はピエロ・ピッチオーニ。出演は「脱獄十二時間」のローラン・テルズィエフ、「いとこ同志」のジャン・クロード・ブリアリのほか、フランコ・インテルレンギ、アントネラ・ルアルディ、エルザ・マルティネッリ、ミレーヌ・ドモンジョ、ロザンナ・スキャッフィーノ、アンナ・マリア・フェルレーロら。製作はアントニオ・チェルヴィほか。

1959年製作/イタリア
原題:La Notte Brava
配給:東和
劇場公開日:1960年5月3日

ストーリー

ローマにたそがれがきていた。夜の女たちが路上に現われた。アンナ(エルザ・マルティネッリ)とスプリツィア(アントネラ・ルアルディ)が喧嘩を始め、二人の青年がとめに入った。ルジェレット(ローラン・テルズィエフ)とシンチローネ(ジャン・クロード・ブリアリ)だ。盗んだ銃を故買屋に売りに行く途中で、女たちを道づれにした。故買屋は女房の葬式で商売どころではなかった。故買屋の甥が、他を紹介しようと申し出た。通称ベッラ・ベッラ(フランコ・インテルレンギ)だ。が、彼の紹介先は不景気で、買う力がなかった。女たちが別の家へ案内した。郊外の家で十万リラが手に入った。家にいた娼婦ニコレッタが仲間になった。沼のほとりで青年たちはそれぞれの相手と寝た。--しめし合わせて女たちを置きざりにし、町へ車を飛ばす途中、シンチローネが持っていた十万リラがなくなったのに気づいた。敵もさるもの。引きかえした時、女たちは消えていた。街中を探しまわったが、むだだった。彼らは無人の車にある撮影機に目をつけた。が、持ち主の三人の青年が現われ、喧嘩になった。警官がかけつけ、彼らは三人の青年の車に乗せられ、逃げた。喧嘩のカタをつけるはずだったがシンチローネたちが折れ、和解した。その夜、六人の青年はローマ中を暴れ回った。ニコレッタを見つけ、水をぶっかけたりした。三人の金持息子の一人アキッレの邸に腰をおちつけた。ルジェレットは奥の部屋で若い女の寝姿を見た。令嬢か?ラウラというその女(ミレーヌ・ドモンジョ)は女中らしかった。彼が引き寄せてもこばまなかった。--ベッラ・ベッラがアキッレの財布を盗み、三人は逃げた。その十万リラを彼が一人じめしようとし、ルジェレットは怒った。二人で争っている間に、シンチローネが札束を持って消えた。彼はロッサナの貧しい家で彼女を待った。情夫がいても好きだったのだ。原っぱで寝たあと、ナイト・クラブへ行った。が、札つきの彼は大金を見せても断られた。暴れて、警官に連行された。ルジェレットが現れ、残された札束を取り上げ、ロッサナを誘った。二人は遊び回った。クラブ、それからホテルの食堂。楽士を買いきり、踊った。夜が明けた。彼は彼女を家まで送った。橋の上で車を捨てた時、百リラしか残らなかった。“素晴らしい夜”は終った。

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映画レビュー

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2023年7月13日
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jarinkochie
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