不滅の守備隊

劇場公開日:

解説

一九四一年初夏に行われたソ連の中部国境ブレスト要塞の決死的防衛戦の実話に基づく、作家コンスタンチン・シーモノフの原作をシーモノフ自身が脚色、演劇出身のザハール・アグラネンコが監督(映画初演出)した。撮影は「戦艦ポチョムキン」のエドゥアルド・ティッセ。音楽はヴェニアミン・バスネルが担当した。主な出演者はV・マカーロフ、V・エメリヤーノフ、「女狙撃兵 マリュートカ」のニコライ・クリューチコフ、「若き親衛隊」のA・チェモドゥーロフなど。

1956年製作/ソ連
原題:The Immortal Garrison
配給:中央映画社=日活=映配
劇場公開日:1957年3月6日

ストーリー

一九四五年ベルリンに侵入したソヴェト軍戦車隊長コンドラチェフ大佐(V・エメリヤーノフ)は、捕虜収容所でかつての上官バトゥリン少佐(V・マカーロフ)に再会した。彼等はかつて独ソ国境ブレスト要塞に勤務し、一九四一年ドイツ軍の突然の侵入から、別々になっていたのである。その時要塞を脱出したコンドラチェフに、最後まで篭城して捕虜となったバトゥリンは、苦しいブレスト攻防戦の状態を次のように語った。--何十倍という独軍にかこまれ、撤退した友軍から取りのこされたブレスト守備隊は、最後の一人になるまで防戦した。しかし飲料水の欠乏から、弱い婦女子が倒れ、バトゥリンは婦女子を独軍に投降させる決心をした。その先頭に立ったバトゥリンの妻マリヤ(V・セーロワ)をもう一度要塞に帰した独軍は、彼女の口から守備隊の降伏を勧告させる。定めた時間に白旗を上げよ--しかしマリヤは最後まで戦うようにと夫をはげまし、要塞の上にかかげられたのは、一本の赤旗であった。最後に残ったバトゥリンは、地下道にひそんで独軍を悩ましつづけたが、気を失ったまま捕虜となった……。彼がこう語り終えた時、ベルリンを完全に占領したソヴェト軍の歓声が嵐のように聞えて来た。

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