次はお前だ

劇場公開日:

解説

シェークスピア作「マクベス」を現代の悪の世界に展開した異色スリラー。「殴られる男」のフィリップ・ヨーダンが脚本を書き、「脱出者を狙え」のケン・ヒューズが監督した。撮影はヒューズとコンビのベイジル・エモット、作曲はトレヴァ・ダンカン、演奏指揮は「罠にかゝった男」のリチャード・テイラーが担当。主な出演者は「裸の天使」のポール・ダグラス、「瓶の底」のルス・ローマン、「コンクリートの中の男」のボナー・コリアーノ、「浮気は巴里で」のグレゴワール・アスランなど。

1955年製作/オーストラリア
原題:Joe Macbeth
配給:NCC
劇場公開日:1957年4月20日

ストーリー

アメリカ全土に悪名高きギャングの親分デュカ(グレゴワール・アスラン)の片腕ジョウ・マクベス(ポール・ダグラス)には、リリー(ルス・ローマン)という気の強い妻がついていた。彼女は、夫のジョウがデュカの子分に甘んじているのが我慢できなかった。ある日、デュカの敵ダッチと結び、色仕掛で夫に親分を裏切るように唆かす。誘いに乗ってジョウはデュカを倒し暗黒街の王となる。そしてリリーは暗黒街の女王という、かねての夢を実現させることができた。ところが、仲間のバンキーの息子レニーは、順序からいうと自分の親父が、デュカの後継者として、“キング・パン”の地位につくべきだと言い出す。それ以来、血なまぐさい事件が次々と持上がり、バンキーは事故死を装われて殺される。リリーの入知恵によってジョウがやったものだが、ジョウはそのため日夜亡霊に悩まされる。言い知れぬ不安にジョウは遂に邪魔者レニーを除こうと、まず子分に彼の妻子を誘拐させる。ところが、この計画は意図せぬ結果を生み、レニーの妻子を殺すことになる。思わぬ悲劇の展開に、身から出た銹とはいえ、リリーは気が転倒、発狂状態になる。一方、復讐の鬼となったレニーは、親と妻子の仇ジョウを執念深くつけ狙い、これを倒す。気の狂ったリリーは既にジョウの手で殺されていた。レニーは当然“キング・パン”の地位につくことができた。だが、いつの世に変らぬ悪の世界の結末を如実に見た彼は、遂に“キング・パン”の地位を蹴った。

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