文化果つるところ(1951)

劇場公開日:

解説

「第三の男」のキャロル・リードが一九五一年に製作・監督した作品で、海洋小説家ジョゼフ・コンラッド原作の映画化。脚色は新進ウィリアム・E・C・フェアチャイルド、撮影はジョン・ウィルコックス(「超音ジェット機」の空中場面)、音楽は「女狐(1950)」のブライアン・イースデルの担当。出演者は「超音ジェット機」のラルフ・リチャードソン、「第三の男」のトレヴァー・ハワード、舞台俳優のロバート・モーレイとウェンディ・ヒラー(「渦巻」)、リードがこの作品のために発見したケリマ、それにジョージ・クールリス、ウィルフリッド・ハイド・ホワイトらである。

1951年製作/102分/イギリス
原題:Outcast of the Islands
配給:東和
劇場公開日:1953年3月19日

ストーリー

南海の一島にあるヒューディック商会に五年間つとめていたウィレムス(トレヴァー・ハワード)は、酒と賭博で会計に一千ポンドの穴をあけてクビになり、妻との仲も気まずくなった。そこへリンガード船長(ラルフ・リチャードソン)が入港して来た。この老船長はウィレムスが子供の頃寄るべない身を救ってくれた恩人だった。船長は狂言自殺を試みたウィレムスを見殺しにも出来ず、自分の商売の本拠である秘密の土地に彼を連れて行った。そこはサンビールと呼ばれる集落で、船長の養女の婿オルマイヤー(R・モーレイ)が商売の管理をしていた。ウィレムスは暫くここに居ることになったが、オルマイヤーは快く思わなかった。船長は集落の原住民と交易をしては莫大な利益をおさめていたが、船長の秘密の水路を見つけて彼の商売を横取りしようと狙うものが多く、アラビア商人アラガパンの手先になっているバダヴィ族のババラッチもその一人だった。船長が引返してからウィレムスはバダヴィ族の酋長の娘アイサ(ケリマ)の野性的な魅力にひかれ、ついにオルマイヤーの許をとび出してアイサのところに入りびたった。ババラッチはアイサを人質にしてウィレムスに船長の秘密の水路を案内させようとしたが、ウィレムスはさすがに裏切ることが出来なかった。しかしウィレムスはアイサを自分のものにしたい一心から襲ってきた酋長に瀕死の重傷を負わせ、オルマイヤーに金を無心して冷く断わられた腹いせに、遂にアラガパンの水先案内になってオルマイヤーの眼前に乗入れ彼を吊し上げた。アラビア人は目的を達するとバダヴィ族を奥地に追い払い、ウィレムスとアイサは密林の中に野良犬のような生活を送らねばならなかった。間もなくリンガード船長が戻って来てこの事情を知り、奥地へ向ってウィレムスを探し出した。船長は彼を殺すにも値しない人間の屑だと罵倒し、泥沼から救い出して呉れとせがむウィレムスを後に一人去って行った。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

映画レビュー

3.5果てているのは

2024年2月27日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

誰の文化?/ならず者の行き着く果て。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
ouosou
関連DVD・ブルーレイ情報をもっと見る