明日なき夕陽

劇場公開日:

解説

一九一〇年代の西部、巨大資本の進出によって古き良き西部は破壊され、故郷を追われた若者たちが巨大資本に対決する。製作はフランコ・ロッセリーニ、監督はマルク・マイヤー、脚本はアウグスト・カミニート、マリオ・フェネリ、撮影はヴィットリオ・ストラーロ、音楽はトニー・レニス、編集はロベルト・ペルピニャーニが各々担当。出演はジャック・パランス、グイド・マンナリ、ティナ・オーモン、アントニオ・ファルジ、マウリツィオ・ボヌリア、クララ・ムシャウスキーなど。

1973年製作/イタリア
原題:Brothers Blue
配給:ワーナー・ブラザース
劇場公開日:1974年6月22日

ストーリー

ケイン(G・マンナリ)とジョニー(A・ファルジ)のブルー兄弟は、東部からやって来た資本家たちが、彼らの生地である西部を破壊しつづけるのを見続けてきた。事実、兄弟の父親も東部資本のためにある鉱山で殺されたのだった。憤りに燃えたケインを中心に、ブルー一味が結成され、ガンマンのフランク(M・ボヌリア)やテディ・フォッグ(P・ジャバラ)そして若い娘ポリー(T・オーモン)も参加し、兇暴な強盗を働き資本家たちに憎まれるようになった。やがて、ケインとポリーは結ばれ、ジョニーも国に帰りかねてからの知合いだったアリス(C・ラッセル)と結婚した。一方、ブルー一味を追求する当局のやり方に手ぬるさを感じた銀行家たちが雇った、冷酷で人を殺すことだけしか考えない殺し屋ヒルマン(J・パランス)の追跡も執拗に続けられていた。彼らの期待通り、ヒルマンは容赦なく獲物を追いつめていったが、それでも一味はしばらくの間は何とか彼の魔手をかわすことができた。一方、ジョニーがアリスを連れて帰ってくると、すぐ二人の女が衝突した。激しい口論の末、彼女たちは泥んこの中でころげ廻りながら相手を蹴り、なぐり合った。しかし泥まみれの大立廻りは二人の反目に水をさしたようだ。馬車の事故で足を怪我したポリーをアリスが介抱し、仲のいい女同志になった。ポリーはアリスに赤ん坊ができたらしいと告げるのだった。だが、平穏な時間は続かず、敵方との激しい銃撃戦の末、アリスは殺されジョニーは手傷を負って逮捕された。ケインとポリーは夜中、病院に侵入してジョニーを助け出すのに成功したが、神出鬼没のヒルマンがそれを見逃すはずがない。病院の外でじっと三人を待っていたが、その場では手出しせず三人がここぞという場所にさしかかったとき、望遠の照準に入った若い無法者たちを次次に撃ち殺していった。

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