遠い日の白ロシヤ駅

劇場公開日:

解説

戦争体験者である親と戦争を知らない世代の断絶をテーマにしたアンドレイ・スミルノフ監督作品。脚本はワジーム・トルニン、撮影はパーヴェル・レベシェフが各々担当。出演はアレクセイ・グラズィリン、エフゲニー・レオノフ、アナトリー・パパーノフ、フセヴォロド・サフォーノフなど。

1971年製作/ソ連
原題:БЕЛОРУССКИЙ ВОКЗАЛ
配給:東和
劇場公開日:1974年2月17日

ストーリー

二五年ぶりに、かつての戦友、配管工プリホジカ(Y・レオーノフ)、工場長のハルラモフ(A・グラズィリン)、会計係のドゥヴィンスキー(A・パパーノフ)、ジャーナリストのキリュシン(V・サフォーノフ)が顔を合わせた。戦後まもなく、隊長マトヴェーエフの誕生祝いに会って以来のことである。それもマトヴェーエフの葬儀のためであった。もちろん、彼らは友人の思い出を語り、過ぎ去った日々のことを話し合おうとしていた。だが突然、配管工プリホジカの職場で事故がおきる。ガス爆発のために、彼の若い同僚が倒れたのだ。四人は青年を病院に運ぶために、通りすがりの車を止めようとする。だが、〈モスクヴィチ〉の若い運転手は聞き入れず、いさかいが起きる。キリュシンがハンドルを握って、かつての連隊の看護婦ラヤのもとへ青年を運ぶ。戦後初めての再会。戦友の死を知って悲しむ彼女にせがんでギターを弾かせ、みんなは行軍の歌をうたう。五人は各々ちがってはいるが、同じような運命を背負っている。彼らは己れが青春を祖国に棒げた。困難だが、誇りある運命を担った世代である。そして彼らは、戦いの青春に、戦火の中で互いに生命をかばいあった友情に、深い兄弟愛に、何かぼんやりしたノスタルジーを感じている。この夜、彼らは勝利して再びベルリンからの道を白ロシヤ駅に帰還した日のことを夢にみる。そして彼らの新しい人生も白ロシヤ駅から始まったのであった。

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