新 殺しのライセンス

劇場公開日:

解説

札束と女が何より好きで、条件次第では、どこの国の情報局とでも契約するという諜報部員マーク・ドーネンがCIAと契約、共産圏のスパイや世界征服を計画する暗殺団一味と、ドイツの科学者が発明した新兵器“核熱殺人光線”の略奪をめぐり凄まじい争奪戦をくりひろげるアクション映画。製作はカピ・フィルム、監督はジャンカルロ・ロミテリ、脚本はエンニオ・デ・コンチーニとロベルト・ベレルの共同、撮影にグリエルモ・マンコーリ、音楽はアルド・ピガが各々担当。出演は「ひとりローマと戦う」のラング・ジェフリーズ、「続荒野の用心棒」のロレダーナ・ヌシアク、「地下組織」のヨアヒム・ハンセン、それにミツコ、カルロ・ヒンテルマン、ローラ・バレンツェラなど。カラー、テクニスコープ。

1970年製作/イタリア
原題:AGENT Z-7 Operation Rembrandt
配給:現代映画
劇場公開日:1971年5月8日

ストーリー

リオのホテルで美女にかこまれゴキゲンのマーク・ドーネン(L・ジェフリーズ)に本部から緊急の指示が下った。マークはCIAに属する諜報員Z7である。CIAはドイツ人の科学者クラウス・リープリッヒ博士の研究を援助して核熱による殺人光線の実験を成功させたのだが、博士の良き協力者であったコスキー(C・ヒンテルマン)が金のためにこの研究を中国のある組織に売ろうとしていたことがわかり、博士はその場で核熱発生機を破壊した。殺人光線の秘密を握るのは博士自身と、核熱発生方式を塗込められたレンブラントを模した画である。コスキーは部下のポーラ(L・ヌシアック)たちと博士を誘拐して姿を消した。マークは指令を受け、コスキーの別荘を探っていると中国側の組織のセイラ(ミツコ)、ピエール(J・ハンゼン)らとばったり会った。彼らのボス青竜は今ではコスキーをだし抜こうとしていると知るとマークはうまく売込んで仲間にもぐりこんだ。グラマーな東洋美人セイラは諜報部員としてもやり手で、コスキーの手のうちを読んでは手を打っていく。そしてコスキーがローマ経由でタンジールへ送った棺の中には博士が入れられていると推理し、うまく横取りに成功する。しかしコスキーは一枚うわ手であった。中には博士とうり二つの部下を入れ、逆にレンブラントの画を奪い取ろうとしていたのである。マークはコスキーの手の内を読んでいたが、身分を隠してもぐりこんでいる以上動きをとることは困難であった。これを察したCIAは女性諜報部員でマークの恋人イレーネ(L・バレンツェラ)を送り込んだ。画の方はイレーネ、マークは博士を追うことにした。博士の替え玉はついに正体を現わし、うまくレソブラントの画を盗み出すが脱出の途中、冷凍室に迷い込み失神してしまう。イレーネは、先に潜入していたCIA諜報部員と画を奪うと脱出し、船で一路マカオへと向った。一方マークは博士を追ってタンジールへ行き、コスキーの持ち船へもぐりこんでみると意外や、イレーネ達が捕われていた。二人を救い出し、コスキーのかくれ家に乗り込むと、コスキーはレンブラントの画から核熱発生方式を読み取ろうとしていた。烈しい射ち合いになり博士を連れて海へ逃走しようとするコスキーは、マークの銃弾に倒れ、博士も流れ弾に当って死んでしまう。殺人光線の秘密も闇の中へ……。

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