知られざるアフリカ

劇場公開日:

解説

未だアフリカには謎多き習慣や儀式は多い。が、植民地主義を脱しつつある近年、それらは消滅しつつあるのも確かな事実である。このアフリカの現状を無感動にドキュメントしたアングラ風長編記録作品。製作はオレステ・ペリーニ、監督・編集はグイド・ゲラシオ、撮影はアルフレッド・カスティグリオーニ、カメラマンはアンジェロ・カスティグリオーニ、音楽はアンジェロ・フランチェスコ・ラヴァニーノが各々担当。

1970年製作/イタリア
原題:Secret Africa
配給:コロムビア
劇場公開日:1970年12月19日

ストーリー

◇ソンバ族のペニス・カバー--アタコラ山脈の麓に住むソンバ族は、アフリカ語で「裸で歩く人間」と意味する様に常に全裸。弓矢を持つ原始狩人である。狩猟中に大切な性器を傷つけぬ様、ペニスの先に長く、とがったかぼちゃの茎で作られたカバーをつける。種族の男として、一人前になったしるしでもある。◇バリバ族の割礼--四年に一度、この儀式が行なわれ、儀式の前に青年の齢に達した若者は二日間踊り続けて疲れた末の放心状態の時、まじない師に割礼される。また、男ばかりでなく女にもほどこされる。◇二百人の妻を擁する王様--レイ・ブーバのアマドウ・パパ王は常時、二百人の妻を抱える大精力家。気に入らなくなった女達は、神話のシジフォスの様に、砂ぼこりの庭に水をまく。灼熱の太陽の下では全く無意味な仕事であるのに……◇キルディス族の美意識--ボインには価値がなく、しぼんでたれ下がりの乳が、美のしるしという。そして体中に入墨をいれている。◇カメルーンの気狂い病院--病人達は鎖につながれ、晴雨にかかわらず、戸外に放り出されている。悪魔にとりつかれているというまじない師の治療は、残酷で荒っぽく、病人はただ、死を待つのみ。◇歯をけずる種族--ナイジェリアの部族は巨大なノミとハンマーで前歯をけずる。理由は「唾を吐く時に便利だから」だそうだ。

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