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劇場公開日:

解説

不治の病いに倒れた妻と、時が流れようとも彼女を愛し続ける夫を描くラブ・ストーリー。製作はマヌエル・ペレスとロバート・オースニット、監督はペドロ・ラザガ、脚本はファン・コブスとミゲル・ルブク、原作はヘルマン・ウビーヨ、撮影はフランシスコ・センペレ、音楽はアントン・ガルシア・アブリルが各々担当。出演はリン・フレデリック、マーク・バーンズなど。

1975年製作/スペイン
原題:A Long Returnning
配給:日本ヘラルド映画
劇場公開日:1977年4月29日

ストーリー

小さなコンサート会場でアナ(リン・フレデリック)は、思慮深げにおちついた雰囲気の中にどこか寂しげな影のあるデビッド(マーク・バーンズ)に出会う。そして、アナの若さは彼に近づく事をそんなにためらわなかった。デビッドを建築家と知ったアナは、祖父より譲られた地中海の入江を見おろす土地に別荘を建てることを思いついた。そんなアナの心を知らず、出かけていったデビッドは、仕事先でこの事情を初めて知り、土地持ち娘のわがままと誤解して傷つく。だが、一途に彼を想うアナの瞳にいつしか心はなごみ、やがて2人は愛しあい結婚式をあげた。幸せな新婚旅行、しかし不吉な影がさしはじめる。近ごろ物忘れが激しくなったアナは、ある雨の晩、昏睡状態に陥った。神経組織をおかされて、植物人間として生き続ければならないアナ。でも彼女を愛するデビッドの献身は続いた。40年の歳月が流れた。老いたデビッドの前に突然目ざめた昔のままのアナ。ようやく2人の幸せが訪れた。愛を確かめ合う2人。しかし、運命は皮肉だった。デビッドが老衰で死んだのだ。何のための人生?涙ぐむアナは、やがて涙をぬぐい力強く生き抜く決心をするのだった。

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