サハラクロス

劇場公開日:

解説

テロ活動の続くサハラ砂漠を舞台に、パイプライン設営をめぐって展開するアクション映画。製作はドナテッラ・セントーレとジョルジョ・カルデッリ、監督は「怒りの荒野」のトニーノ・ヴァレリー。アドリアーノ・べッリの原案を基にエルネスト・ガスタルディとアドリアーノ・べッリとトニーノ・ヴァレリーが脚色。撮影はフランコ・ディ・ジャコモ、音楽はリズ・オルトラーニが各々担当。出演はフランコ・ネロ、ミシェル・コンスタンタン、パメラ・ヴィロレージ、エミリオ・ロクルチオ、マウロ・バラバーニ、マイケル・コビー、ルチアノ・バルトリ、ルカ・ビアンジーニなど。

1977年製作/イタリア
原題:Sahara Cross
配給:ジョイパックフィルム
劇場公開日:1979年12月1日

ストーリー

世界的な石油会社であるIPCは、サハラ砂漠にパイプライン設営の計画を持っていた。しかし、技術面、費用の点はもとより、テロ行為を恐れる技術者たちが集まらないという難問をかかえていた。そんな中、IPCの幹部は、荒っぽいが技術と度胸の面ではヒケをとらないジャン(フランコ・ネロ)、カール(ミシェル・コンスタンタン)、そしてハミダ(マウロ・バラバーニ)らを雇い入れることに成功。彼らはIPCから深い信頼を得ていたが、その逆手をとるようにとてつもない計画をもっていた。仕事はさっそく開始されたが、砂漠での作業は難航し、しかも突然襲ってきたテロリストによって砂漠の足であるジープを爆破された。彼らが歩いて基地に戻った時、ここでもテロに襲われたための負傷者をヘリが運んでいた。予想以上にテロ団は攻撃的であった。翌朝、女2人を混じえた4人の乗ったジープをあやしいとにらんだジャンらは、そのジーブに近づいたが、同時に歩み寄った警官を見て、後席席の男が銃を乱射した。そのために仲間の1人は死に、ジャンは復讐のために逃げるテロリストたちを追った。そして、テロ団の中心人物であるケマル(エミリオ・ロクルチオ)とニコル(パメラ・ヴィロレージ)を捕え、2人を囮にサハラ砂漠横断を実行する。幾多の至難を乗りこえ、第4キャンプに到着した彼らは、着々と例の計画を実行に移そうとしていた。ニコルを自分のものにしたジャンはその計画をニコルとケマルにも打ち明けた。その計画とは、午後6時に発着する旅客機をハイジャックし、その人質に自分達もなり、それをタテにIPC及び国家から300万ドルを奪うというとてつもない計画だった。そして、5時55分、いよいよ実行の時がきた。ジャンらは銃をつきつけられタラップを登る。管制塔では政府要人たちが緊急事態を重視し、金を用意する指令を出した。まんまと300万ドルを手に入れた彼らは、ニコルとケマルに約束の分け前を渡し、残りを衣服にしまい、釈放されたかのようにタラップを降りるのだった。

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