連理の枝(1919)

解説

有名な劇作家で劇場経営者なるエドガー・セルウィン氏の原作で、ドミーユ映画を常に脚色するジャニー・マックファースン女史が映画劇に改作し、ドミーユ氏自身監督の下に製作した人情劇で、「情熱の国」で技倆を示したエリオット・デクスター氏と「男性と女性」で認められたグロリア・スワンソン嬢の共演。その他例によって、ワンダ・ホウレイ嬢、トム・フォーマン氏、セオドア・ロバーツ氏、レイモンド・ハットン氏、ジャック・ホルト氏、ウィンター・ホール氏等名優雲の如く出演している。

1919年製作/アメリカ
原題:For Better, For Worse

ストーリー

エドワード・モード博士は大戦が始まっても出征せずに不具になったり、病にかかったりした子供の治療に身を委ねていたが、これを見た彼の許嫁になる、愛国心強き富豪の娘シルヴィア・ノークロスは博士を卑怯者と罵って彼と面会する事を拒絶した。そして彼女はリチャード・バートンが出征する前彼の申し込みを容れて彼と結婚してしまったので、之を知ったモード博士は痛く煩悶した。しかし日の経つにつれてシルヴィアは、博士が出征しないのは卑怯なるが為でないとの実証を見て、我が愚かしき判断を悔い始める。フランスの戦場で、バートンは顔面に重傷を受け死んだと伝えられた為、シルヴィアは博士と再び恋仲となり、2人は婚約を発表したが、その晩死んだと信じていたバートンが帰って来た。博士は我が恋を諦め、シルヴィアにバートンの許へ帰るように薦めたが、今は博士を熱愛しているシルヴィアは包まず我が胸の中をバートンに打ち明け、かねてバートンを恋していたベティー・ホイトの苦心によってシルヴィアは博士と、そしてベティーはバートンと、終生変らぬ契りを結ぶ。

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