両世界の娘

解説

ノーマ・タルマッジ嬢の第1回ファースト・ナショナル映画で、クララ・キムボール・ヤング嬢の先夫ジェームズ・ヤング氏の監督である。原作はルロイ・スコット氏、本年1月5日発売に成った社界劇である。

1920年製作/アメリカ
原題:A Daughter of Two Worlds

ストーリー

悪漢の巣窟と目されている場所に育ったジェンニーは、濁れに染まぬ白百合の清らかさを失わなかった。女学校の寄宿舎に入って4年の間蛍雪の效を積む。父の望み通りジェンニーは最早交際社会に打って出ても誰恥しからぬ婦人となった。然し昔の暗い生活は彼女の輝かしい前途に暗雲を投げた。偽造の罪に問われて切角に今迄苦心して築き上げた社会上の地位は勿論、二世を誓った恋人をすら失わんとする。若し沈黙を守る時は昔の友の1人が身に覚え無き殺人罪に絞首台へ上らねばならぬ。然しこの時ジェンニーの恋人ケンネスは堅く彼女を信じて呉れた為、彼女は再び希望輝く新しい世界の喜びを亨ける事が出来た。

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