ラスト・パレイド

解説

ケイシー・ロビンソンの原作を「大飛行船」のドロシー・ハウエルか脚色し、台詞を附し、「寝台車の女」のアール・C・ケントンが監督し、「乗合馬車」のテッド・テズラフが撮影したもので、主なる出演者は「大飛行船」のジャック・ホルト、「導火線」のトム・ムーア、「光に叛く者」のコンスタンス・カミングス、「罪は若きにあり」のゲイロード・ベンドルトン、ロバート・エリスなどである。

1931年製作/アメリカ
原題:The Last Parade

ストーリー

クッキ・レナードとマイク・オドウドは戦線以来の仲良しだった。彼等は共に看護婦のモリーを愛していた。凱旋後、マイクは以前の警官に復職したがクッキイは仕事口がなく自棄的にギャングスターに身を落として行った。密造者の酒を横取りするのを専門としたが次第に相当の悪銭を蓄えるにいたり一軒の料理店を経営出来るまでになった。そしてギャング仲間にその腕力の凄さを知られはじめた。こうして金が出来ると共に彼は一時絶っていたマイクやモリーと再び交際を始め、よく晩飯などを共にした。モリーはクッキイに新聞記者をしている弟のラリーを紹介したりした。ある時、ギャングランドの大立ち物として知られているマリノという大親分がクッキイと密談を交えたことがあったが功名心に燃えるラリーはこれを耳にするや即刻新聞紙上に発表した。ラリーの仕業と知ったマリノは二度とこんなことを書いたら捨ててはおかぬとクッキイに宣言した。クッキイはマリノのだだならぬ気勢を見て取ったがそんな文句に引っ込む彼ではなかった。クッキイは反対にラリーに指一本でも指したら己が承知しねえと決めつけた。ただし内心はひどくラリーの身を案じたので彼は若者を呼んで懇々と記者稼業から足を洗うよう説いた。だが飽くまで血気にはやるラリーはクッキイの親切を容れず、またもやマリノ一味の悪事を暴露してしまった。2、3日後ラリーは死体となってクッキイの店へ届けられた。クッキイは単身マリノの巣窟へ仕返しに行った。そしてみごとに怨みは果たしたが人を殺害した罪を免れることは出来ない。彼は親友マイクの手に押さえられて送局された。やがて殺人犯クッキイの罪は死刑と決定した。以前から幾度も改心をすすめたマイクも今となっては手の下しようもなく、せめて残り少なくなった友の命ある日を出来る限り慰めようと決心した。そして最後の日が来たときクッキイはマイクとモリーに手をとられて満足な笑みを浮かべて死刑室へ向かった。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

映画レビュー

映画レビュー募集中!

この作品にレビューはまだ投稿されていません。
皆さまのレビューをお待ちしています。
みんなに感想を伝えましょう!

レビューを書く
関連DVD・ブルーレイ情報をもっと見る