雷火落つる時

解説

「大自然の掟」「ロビン・フッド(1922)」や「月の囁き」等の監督者アラン・ドワンのファースト・ナショナル社発売メイフラワー作品である。主役はセネット水泳美人時代からのおなじみメアリー・サーマンと「干潮」「豪勇ボッブ」「桃色の神々」等出演のジェームズ・カークウッドである。その他「蔭の名優」等のリー・ミッチェル、「勇敢なる消防夫」等のフィロ・マッカロー、ノア・ビアリー等なかなかいい顔ぶれである。

1921年製作/アメリカ
原題:The Scoffer

ストーリー

スタナード・ウェイン医師は学校友達のアーサー・リチャーズ医師の放埒な奸悪さと反対に善良な男であった。リチャーズが兼ねてから関係のあったアリスという女に飽きて無情にも振り捨てた時、女は破れたる心と損なわれた健康とをウェイン医師に救われた。彼女に純真な恋を感じたウェインは遂に結婚までしたのであるがやがて夫の真面目な愛に物足らぬアリスは再びリチャーズに心を傾けた。奸悪なリチャーズは己が手術の失敗から起こった患者の死をウェインの責任に転化し、アリスと共に北部の僻村に逃れた。無実の罪による辛い刑期を終え出獄したウェインは神を否み世を呪う男となって寂寥の天地を慕い偶然同じ僻村へ漂って来た。この地に育った男まさりの女マーガレット・ハッドンはちょうどその日父に打擲されたある哀れな少年を世話していたのでウェインにその手術をたのんだ。女に愛着を感じつつも女を呪うウェインはそれを拒んだが遂にそれまでを容れ手術を行う最中またもリチャーズの奸策で彼を誤解した村の人々のために襲撃をうけた。少年の命危く己が進退谷まった刹那彼に神を念ずる心が再び湧然とわき奇跡的に少年は全癒し、彼も昔に変わらぬ真摯な男となった。

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