四十人の女盗賊

劇場公開日:

解説

「犯罪都市(1951)」のロバート・スパークスが1955年に製作したアラビアン・ナイトを基にした色彩映画。オーブリー・ウィスバーグとジャック・ポレックスフェンの脚本から「白銀の嶺」のテッド・テズラフが監督した。テクニカラー撮影は「太平洋戦争」のウィリアム・スナイダー、音楽は「恐喝の街」のヴィクター・ヤングである。出演者は「地獄の狼」のデール・ロバートソン、「我輩は新入生」のサリー・フォレスト、ストリップ・ティーザーのリリー・セント・シア、「賄賂」のヴィンセント・プライス、「バグダッドの黄金」のマリ・ブランチャードのほか、レオン・アスキン、ジェイ・ノヴェロ、それにアラビア出身のダンサーのネジラ・アテスなど。

1955年製作/アメリカ
原題:Son of Sinbad
配給:RKOラジオ日本支社
劇場公開日:1955年8月6日

ストーリー

詩人のオマール(ヴィンセント・プライス)は、友だちのシンバッド(デール・ロバートソン)を見うしない、彼を探しもとめて、バグダッドの太守カリフのハレムに入りこんだ。ハレムでは、シンバッドが太守の妃ネリッサ(リリー・セント・シア)や侍女アミーア(サリー・フォレスト)を前に、オマールの作った名文句を拝借してしきりに口説いているところ、しかし、シンバッドとオマールは折から見廻り中の警備隊に発見され、捕えられて太守の前に引き出され、妃ネリッサや侍女アミーア必死の命乞いも空しく、太守から死刑を宣告された。その時バグダッドに侵入して来た蒙古軍の使者ムラドが現れ、無条件降伏しなければ撃滅するとおどした。やはり太守から死刑を言い渡されたギリシャの学者とその娘クリスティナ(マリ・ブランチャード)は、自分たちとシンバッドら4人の命を助けてくれれば、ギリシャ秘法の火焔薬を提供すると申し出た。太守は親娘だけを許し、シンバッドとオマールを投獄した。火焔薬の秘法はクリスティナの頭の中に吹きこんであり、彼女に催眠術をかけなければ、その秘法を聞き出すことができないようになっていた。その夜、催眠術にかけられたクリスティナの口から洩れる秘法で火焔薬が調合された。その威力に驚いた太守は、老人の申し出通り4人の命を許すことにした。道化師となって宮廷に潜入していた蒙古軍のスパイ、ジダーは、これを見てムラドに報告した。ムラドは老人を殺し、クリスティナと薬品箱をさらって砂漠へ逃げた。一方、オマールとシンバッドは脱獄し、太守にクリスティナを奪い返すことを約した。侍女アミーアは、実は40人の女盗賊の1人で、ことの次第を仲間に知らせた。シンバッドは奇計を用いてクリスティナを救い出したが、薬品箱の方は女盗賊が奪って行った。女盗賊一行の後を追ってシンバッドらは女盗賊の隠れ家に行き、大いに歓迎された。そこへムラドの大軍が襲って来たが、シンバッドはクリスティナを催眠術にかけ、彼女の語る秘法により火焔薬が調合され、ムラド軍はその威力で全滅された。そしてバグダッドに帰ったシンバッドはアミーアと結婚、オマールはクリスティナと結ばれて、平和に暮した。

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