野心に囚われた女

解説

昨年十一月発売のセダ・バラ嬢の出演の社会劇であるが、嬢の扮するオルガの役は所謂ヴァムパイアー型では無い。社交界に出たいと云う野心を抱いた貧しい娘の歩む経路である。原作はジュリア・バーナム女史とエドモンド・ローレンス氏の合作で、ローレンス氏自身監督せるもの。対手役は何れも新顔で、サーロウ・バージェン氏とウィリアム・B・デイヴィッドソン氏である。

1919年製作/アメリカ
原題:Lure of Ambition

ストーリー

ある英国のホテルの電話交換手を勤めて居る貧しい娘オルガ・ドーランは富を得て、英国社交界の花形に成りたいと望んで居る。彼女は貴族シリル・ラルストンの甘言に欺かれ、処女の誇を無惨々々踏躙られて終った。その後オルガはラルストンの母なる貴族夫人の秘書役に雇われた後、ラルストンがその家の嗣子なる事を知って驚いたが、既に彼女は昔しの優しい娘では無かった。彼女は嘗て自分に苦い涙を流させたラルストンを手段として、予ての野心を満足させ、社交界に乗出そうとする。彼の家から放逐された後、ラルストンの紹介でラトレッヂ公爵邸に秘書に住込み、若い公爵と結婚しようと目論んだ。然し公爵には病身の夫人があった。夫人は嫉妬を唆られた結果病勢革まって世を失ってしまう。斯してオルガの野心は遂げられ、彼女はラトリッヂ公爵夫人と呼ばれる事に成った。

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