盲目の途

解説

モンロー氏がユ社に於ける作品はこれでとうとうおしまいである。クレア・アンダーソン嬢とヘレン・ジェローム・エディー嬢とが相手役で、美しい材木地を背景とした力強い劇である。

1919年製作/アメリカ
原題:The Blinding Trail

ストーリー

ハルヴァースンの所有する材木地の樵夫頭ジム・マッケンジーは剛毅磊落な男であった。ハルヴァースンと娘のヘレンとが姪のアデールを連れて材木地を視察に来た時、若い2人の娘はいずれもジムに心引かれた。ヘレンはジムの表面上の男性美に憧れたのであり、アデールは彼の内に燃える潔き情火に魅せられたのである。ジムはヘレンを危険から救わんとして頭を打って盲目となった。ジムが回復すると信じたヘレンはジムと結婚して1年の後には赤子を儲けた。しかし一時癒えたジムの盲目は再び起こった。そしてヘレンが彼に対する愛情は消えた。彼女は材木地の副組頭デュブレーと駆け落ちをすることになる。これを知ったジムは、妻の心変わりは責めなかったが、デュブレーを激しく襲った。ジムに対する愛が急に甦ったヘレンはジムを護らんとして流弾に撃たれる。そしてデュブレーは不貞の女の側に倒れた。争闘の間に頭を打ってジムは不思議にも再び視力を回復した。その後アデールはジムと理解ある恋仲となる。

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