目醒めよ感激

解説

ブロードウェイの有名なエンタテイナー、ハリー・リッチマンが主演する歌舞映画で製作者の小ジョン・W・コンシダインが自ら原作を書き、「砲煙」「征服群」のエドワード・スローマンが監督し、「紐育の囁き」「壁の中の声」のレイ・ジューンが撮影した。歌詞作曲はアーヴィング・バーリンが執筆したもの。助演者は「海の巨人(1930)」「薫る河風」のジョーン・ベネット、「ハア・マン」のジェームズ・グリースン、リリアン・タッシュマン、アイリーン・プリングル、パーネル・プラット、リチャード・タッカー等である。

1930年製作/アメリカ
原題:Puttin' On The Ritz

ストーリー

ハリー・レイモンドとジム・ティアニーは田舎回りの寄せ芸人だったが、彼らの芸の陳腐さは遂に興行師に愛想をつかされてしまったので、ワグナー出版社発売の歌譜を歌い売りするほかはなくなった。けれどもハリーは中々の自信家で自作の歌を出版させようと一生懸命に主人のワグナーを口説いた挙げ句、首になってしまった。ジムも友情から一緒に辞職した。ワグナーに努めていた女売り子のドロレス・フェントンは歌にもダンスにも心得があて、売り込みに行ったが、又もはハリーの天狗が祟って到頭何処にも彼らの働き口はなくなった。ドロレスの友達のゴルディーを加えて4人は悲運を囲っていると、ブロードウェイのプロデューサー、ジョージ・バーンズが、ハリーとドロレスだけを雇いたいと電報をよこした。ハリーは雀踊りして悦んだが、ジムとゴルディーを見捨てるにしのびないから断ろうとした。ジムはそれを無理にせき立てて2人をニューヨークへ立たせた。ハリーとドロレスは一夜にしてブロードウェイの人気者となった。彼らの出し物は大あたりだった。どころがハリーは成功に寄って有頂天になり、ブロードウェイにナイト・クラブを開いた。ドロレスと婚約していたのも忘れてハリーは社交婦人ヴァン・レンスラー婦人に夢中になった。バーンズはハリーに意見をしたが彼は耳を貸さない。降誕説の晩ジムとゴルディーが訪れて来た時もハリーは田舎者扱いに冷遇した為ゴルディーは怒ったがジムがなだめて事なく済んだ。ドロレスはヴァン・レンスラー婦人がその婚約者のブルックウスとハリーのことを愚かな道化師だと嘲笑しているのを立ち聞いて、その旨ハリーにつげたが彼は信ぜず、ドロレスはゴルディーと共にハリーの許を去った。ハリーは飲酒を続けているうちに等々失明してしまい、ジムの介抱を受けた。ドロレスはバーンズの肝入りでスターとなった。初日の晩ジムはハリーを伴って見物に行った。ドロレスは思い出の唄を歌ったが、悲しみにのどが塞がった。その時ハリーは観客席から彼女に和して歌ったので大喝采を得た。かくて2人は仲直りをし、ハリーの眼もみえるようになった。

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