マルクス捕物帳 カサブランカの一夜

劇場公開日:

解説

「我輩はカモである」「オペラの夜」と同じくマルクス三兄弟が主演する喜劇で、「愛の弾丸」のジョセフ・フイールズがローランド・キビーと協力して脚本を書きおろし、「夜霧の港」のアーチー・L・メイヨが監督したもの。助演は「情熱の航路」のチャールズ・ドレイク「脱出(1944)」のダン・シーモア、西部劇女優のロイス・コリア、マルクス喜劇におなじみのシグ・ルーマン等である。

1946年製作/アメリカ
原題:A Night in Casablanca
劇場公開日:1948年10月

ストーリー

戦争は終わっても、カサブランカにはナチの残党が暗躍しているといううわさがとりどりである。それかあらぬか、豪華なホテル・カサブランカでは、支配人が三人続けてざまに奇怪な死をとげた。そこで誰もなり手のない支配人に就任したのが他ならぬロナルド・コーンブロウという人物。彼と一緒にラスティとコーバッチオなる奇物が現われたが、ラスティはホテルの雑用夫として働く一方、プフェファマン伯爵と名のるいわくありげなヘゲの客の侍僕を勤め、コーバッチオは黄らくた商会という遊覧会社を経営して遊覧客をもっぱらカモっている。ホテルの歌手ビートリスが伯爵と親しげなもの奇怪であるが、国籍不詳のクルトとエミールの臭い人物である。このホテルにナチがフランスから略奪した財宝がかくしてあるらしく、三人の支配人の死がこれに関連していると、フランス空軍の飛行将校だったピエールと婚約者のアネットは主張したが、総督ガルウも警察長官プリザートも信じない。ロナルドがビートリスにだまされて有頂天となったのにつけ込み、伯爵一味がホテル乗っ取りを企んでいるのを、ラスティは立ち聞きし、ロナルドの代わりに支配人となりコーバッチオを用心棒にする。伯爵は三人がカジノの賭博台にインチキをしたと総督と長官に告げて三人を牢に投げ込ませ、例の財宝をトランクに詰めて南米へ飛行機で逃げる準備を始める。伯爵がビートリスを置いてきぼりにする計画を知った彼女は、脱獄して来た三人に何もかも打ち明ける。そこで三人はピエールとアネットと共に伯爵を追跡する。今は伯爵こそ曲者と悟った総督と警察庁官も猛烈に追跡してついに悪漢一味を捕えた。伯爵はナチの指導者の一人であった。ピエールとアネットは結婚し、カサブランカにも平和が訪れた。

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