魔術師(1926)
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魔術師(1926)

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解説

レックス・イングラム氏が「我等の海」に次いでフランスのニースの撮影所で製作した映画で、「港の女」と同じくW・サマセット・モーム氏の原作によったものである。主役は「我等の海」「アラブ」等と同じくアリス・テリー嬢、それに「歌人」「不滅の謎」のパウル・ヴェゲナー氏、「ケエニクスマルク」「女優の心」のイヴァン・ペトロヴィッチ氏、この三人で、そのほかフランス劇壇のフィルマン・ジェミエ氏も附合っている。撮影は例によってジョン・サイツ氏。

ストーリー

神秘科学を研究している不思議な人物オリヴァー・ハッドは、神秘力を有している事が幾多の機会に説明せられていたが、長年研究していた人造人間創造の方式を漸くにしてパリの図書室に於いて発見し得た。同じく神秘科学を研究しているポルヘート博士にはパリで彫刻を学んでいるマーガレットという美しい姪が居た。ある日、彼女は己が製作を続けていた牧師の大像が己の上に崩れかかった為にひどくその背骨を傷めた。アメリカの名ある外科医アーサー・バードンは、フランスの斯界の権威達を前にして、マーガレットの痛める背骨に手術を施した。そしてその手術に成功した。人々がアーサーの手腕を魔術師の如しといって賞賛した時傍に居たハッドは「否、人命を救う事はさのみ難しいものではない、人命を創造する事こそ、魔術師の力を要するものだ」といった。それから、マーガレットとは互いに慕い慕われる仲となって行った。そして到頭二人が結婚する事となって、バードンが彼女の許を訪れた時に、彼女の姿は無く、唯、マーガレット筆跡で、妾はハッドと結婚して南へ行きます、という書置のみあるのを発見して彼は驚いた。ハッドは、密かにマーガレットを己が催眠術によって左右し、彼女を誘い出したのであった。バードンは二人の跡を追い偶然、二人をモンテカルロの賭博場で見出した。バートンは、マーガレットが、ハッドと結婚したのは単に名のみであるのを知って安途はしたものの。ハッドある限りは彼女は自由の身になれぬ事を知って悶えた。数日後、マーガレットはまた姿を隠した。バードンとポルヘート博士は彼女を求めて魔術師の塔へと赴いた。塔内の一室では、ハッドは、マーガレットを手術台上に縛り付け、彼女の処女の生血を要する秘密の処法を眺めていた。そこへバードンとポルヘートとが飛び込んで来た。激しい格闘の後、ハッドは燃えさかる溶鉱炉中に落ち、火の室中に満ちた。バートンはマーガレットを腕に抱いて遠く逃れた。そこから塔が焼け落ちるのが見えた。それは今までマーガレットを縛っていた魔力の消え行くのであった。...

キャスト

作品データ

原題 The Magician
製作年 1926年
製作国 アメリカ

提供:株式会社キネマ旬報社

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