魔獣タイガー

解説

「マルガ」と同じくクライド・E・エリオットがマレイ半島にロケーション撮影して来たジャングル映画で、ジェームズ・O・スピアリング、ラッセル・シールズ、リュウ・レアが共同して原作脚色に当たった。撮影はリチャード・メードラーとジョン・ボックハーストが共同し、編集はツルーマン・ラリーの担当。出演者は「金髪乱れて」「輝く西部」のマリオン・バーンズ、「若き血に燃ゆる頃」のケーン・リッチモンド、「金塊争奪(1932)」のハリー・ウッズの3人及び原住民アー・リーである。

1934年製作/アメリカ
原題:Devil Tiger

ストーリー

マレイ半島の奥地には未だかつて人類の足跡が記せない世界最大のジャングルが総ゆる猛獣、奇獣。珍鳥を藏して世の探検家たちに挑戦している。このマレイ半島のジャングルに誓い所にゴム園を経営しているブルウスターは気の毒にもジャングルの王として原住民間の畏怖の的となっている「魔の虎」のために食い殺される。そこへ図らずもアメリカの探検家ラムゼイ・ドイルが助手ロバート・エラーと共に「魔の虎」狩の探検隊を組織してジャングルに挑戦しようとする。これを聞いたブルウスターの遺児メーリイは死を決して一行に加わる。一行は大豹と錦蛇、大蛇の夜襲、錦蛇と子象、大鰐と猛虎、大蜥蜴と熊猫、猿と山蟹、大鰐と黒豹、ハイエナと黒熊、ライオンと大虎、マレイ熊と豹、水牛と第蛇等の戦慄すべき生存闘争の場面を目撃しつつジャングルの奥へ進んだ。不幸ドイルは象群のスタムピードの際過って踏みにじられ無残の死を遂げる。エラリイはよくメーリイを助け幾多の困難を排しついに「魔の虎」を追い詰め、それを射止めて大ジャングルを祭復し画期的大探検を終わり、メーリイと相携えてアメリカへ帰った。

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