包囲の中に

解説

コリアー誌に連載されたサミュエル・ホブキンス・アダムス氏の原作を、ハーヴェイ・シュウ氏が脚色し「五番街のモデル」等と同じくスヴェンド・ガーダ氏が監督したもの。主役は「歓楽の代償」「発明の楽冠」等主演のヴァージニア・ヴァリ嬢「乙女の危険期」等出演のユージーン・オプライエン氏「女性の悩み」「荒鷲の翼」等出演のメアリー・アルデン嬢等である。題名は戦争劇のようであるが、そうではなくて性格描寫劇である。

1925年製作/アメリカ
原題:Siege

ストーリー

冷たい意志と男勝りの気性を持って大製鋼会社の絶対的支配権を揮ったいたオーガスタと云う老婦人があった。彼女に反抗できるものは町中に一人もなく、多くの人々の運命が彼女の意志に左右されていたが、彼女の甥ケニヨンが新妻フレデリカを携えて帰つて来てからは新教育を受けたフレデリカが、昔気質の老人オーガスタから命令されるのを潔しとしなかったため、二人の結婚生活は破壊されようとした。しかし若い二人の仲は妻フレデリカの優しい心に昔に還り、やがてオーガスタも己が非を悟って温い心の持ち主になる。

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