ペルシャの恋

解説

「愛欲の人魚」「突撃」のロッド・ラ・ロックと「キートンのカメラマン」「トレント大事件」のマーセリン・デイの共演映画で原作はアラン・ウィリアムスの小説、それを「都会の女」「クリスティナ」のマリオン・オースが脚色し、かつて独乙にあって「鬘」を作ったベルトールド・フィヤーテルが監督し「鉄骨エロ騒動」のウィリアム・オコンネルが撮影にあたった。助演者はイヴァン・レベデフ、ダグラス・ギルモア、ジーノ・コラード、アーノルド・ルーシーなどである。

1929年製作/アメリカ
原題:The One Woman Idea

ストーリー

英国の大学での遊学をおえたペルシャ王子アハメッドは本国へ帰る途中船中でアリシアという女性と親しくなる。アリシアはダグラス卿の夫人で良人に伴われ諸国を漫遊しているのであったが、常々多情な良人から疎んぜられていたので王子の親切に感じ秘かに彼を慕う気持ちさえ湧くようになった。アハメッドも同じ思いであったが道義の固い彼は人妻たる彼女の身の上を考えて恋慕の情を抑えていた。帰国したアハメッドは宮廷内にアリシアと瓜2つの女アリザールを発見し、恋人の面影を忘れぬために彼女にアリシアのごとき服装をさせる。ダグラス夫妻はふとした機会からこのアリザールと知り合い宮廷見物に誘われる。夫妻は喜びさっそく訪れることになったが漁色家のダグラス卿はアリシアの同行せぬよう約束の時間を早めて1人の部下と城へ入り込む。夫人の来ないことを不審に思ったアリザールは閨房の前に来た時ダグラス卿が無理やりに入室しようとし剰へ彼女にいどんだので閨房の神聖を保たんがためアリザールは自殺する。これを見て驚き狼狽したダグラス卿は逃げんとしたが、アリザールの母親が娘の死骸を発見したことから大騒ぎとなりダグラス卿は取り押さえられる。そしてアハメッドは彼の不徳な行いを知り極刑に処さんとするが、おりから部下が一婦人の来訪を告げて来たので処刑を中止し、ダグラス卿を庭へ回す。来訪の婦人とは恋しいアリシアのことであった。そして彼女の切なる頼みによってアハメッドはダグラスの罪を許すことを誓う。しかしこのとき遅くダグラス卿がアリザールの母親に殺害された旨が伝えられる。かくて初めて結婚の絆から解放されたアリシアはアハメッドと相抱くのであった。

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