ペルシャ大王

劇場公開日:

解説

旧約聖書のエステル書に取材してつくられた史劇映画である。「たくましき男」「裸者と死者」のラウール・ウォルシュが製作・監督を担当し、ウォルシュとマイケル・エルキンスが共同してシナリオを書いている。イタリア・ロケによって作られたためイタリア映画のスタッフが加わりマリオ・バーバが撮影を、フランチェスコ・ラヴァニーノとロベルト・ニコロージが音楽をそれぞれ受けもっている。ロケはローマの南45マイルのフォグリアノとナポリで大々的におこなわれた。出演するのは「賭場荒らし」のジョーン・コリンズ、「フォート・ブロックの決斗」のリチャード・イーガンをはじめデニス・オディア、セルジオ・ファントーニ、リック・バッタリア、レナート・バルディニなど。

1961年製作/アメリカ
原題:Esther and the King
配給:20世紀フォックス
劇場公開日:1961年1月27日

ストーリー

紀元前400年前、ペルシャ宮殿には陰謀がうずまいていた。宰相ハマン(セルジオ・ファントーニ)は、王妃と密通し、ペルシャを支配せんとしていた。だが不貞は王(リチャード・イーガン)の知るところとなり、宰相は罪の発覚を恐れ、王妃を暗殺してしまった。ペルシャの掟は、新しい王妃を国中の処女から選ぶことになっている。エスター(ジョーン・コリンズ)がその1人として選ばれた。許婚者のあるエスターはハレムを逃れる望みを王の最高顧問の叔父モーデカイにかけたが、宰相のユダヤ人迫害を押えるため、エスターが王妃となり、王の力でユダヤ人を保護してくれるように頼む。やがてエスターは王妃として選ばれた。はじめはかたくなだったエスターも、次第に王のひとがらに愛情を感じるようになっていった。一方宰相はモーデカイの名を記した文書を偽造し、ユダヤの神殿におさめ、王を奸計に乗せ、ユダヤ人の改宗を迫らせた。今や宰相は隠れもせぬ反逆者となり、王の留守に乗じて首都を占領した。王はユダヤ人に武装させ、宰相をうち破り、モーデカイを救い出した。王にすてられたと思ったエスターは、故郷の村に帰ったが、ユダヤの祭ピューリムの日に、王はエスターを迎えたのだった。

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