紅百合

解説

「海賊アップルジャック」「ピレネーの情火」に続くフレッド・ニブロ氏監督作品で氏の原作になり、ベス・メレディス女史が脚色した。主役は「ピレネーの情火」「アラブ」等のラモン・ノヴァロ氏、「海賊アップルジャック」「ロビン・フッド(1922)」等のエニッド・ベネット嬢で、その他ウォーレス・ビアリー氏、ローズマリー・セビー嬢等が共演している。

1924年製作/アメリカ
原題:The Red Lily

ストーリー

ここはフランスの片田舎ブリタニーの小村、村長の息子ジャンと靴屋の娘マリーズとは振り分け髪の幼友達、今は楽しい恋仲である。マリーズの父の急死したとき、ジャンは父に彼女との結婚を願ったが昔気質の父は身分の違いを理由として、若い二人を割こうとした。二人は手に手をとって都パリに逃れたが、計らざる運命の手に弄ばれて、停車場に着いたまま二人は互いを見失った。ジャンは暗黒街のアパッシュの群に入り、マリーズは美しいばかりに行く先々で浮かれ男に言い寄られ、食にも困って論客の淵に沈んだ。かくて二人の恋人は相手を捜し求めつつ、相逢う機会を得ずして数年は過ぎる。一日警官に追われたジャンの逃げ込んだのが汚れた生活に身も魂も疲れ果てたマリーズの室であった。悲しい二人の再会ージャンは変わり果てた恋人の生きた骸の如き姿を見て、我身の堕落も忘れ口惜しく恨めしく、拳を挙げて彼女を打倒した。しかし傷ついた彼を優しく看護してくれたのは、彼女マリーズであった。病癒えたジャンは、けれども、未だにマリーズを軽蔑し、ありとあらゆる辱めを、彼女の上に加えたが、警官に撃たれんとしたジャンを、マリーズが身をもって庇った時、初めて彼は彼女の真心に泣いたのである。しかしその時はジャンの捕えられる時であった。2年の刑期を終えてジャン出獄した時、潔い女として彼を迎えたのは、新生活に入っていたマリーズであった。二人はパリをあとに、懐かしい故郷へー

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