ベニーの勲章

劇場公開日:

解説

「北海の子」「ジャングルの女王」のドロシー・ラムーアと新人 アルチュロ・デ・コルドヴァが主演する映画で「怒の葡萄」の作者ジョン・スタインベックがジャック・ワグナーと共に書下ろした物語を「我が道を往く」のフランク・バトラーが脚色し、俳優出身で「洞窟の女王」のアーヴィング・ピシエルが監督し「我が道を往く」のライオネル・リンドンが撮影したものである。「南部の人」のJ・キャロル・ナイシュを始め、新顔のミハイル・ラズムニー、チャールズ・ディングル、「我が道を往く」のフランク・マクヒュー、ロジタ・モレノ等が助演している。

1945年製作/アメリカ
原題:A Medal for Benny
劇場公開日:1947年5月

ストーリー

カリフォルニアの小都市パンテラの町はずれにスペイン人とインディアンの混血集落がある。ベニー・マーティンは集落きっての不良青年で、警官に乱暴して逃亡して以来、消息がなかった。ベニーと恋仲だったロリタをベニーの父親でお人好しのチャーリーは娘のように、嫁のように、可愛がっていた。彼女を愛している若者がもう一人あった。それはジョー・モラレスで彼はチャーリーから金をまき上げて漁船を買ったりロリタに衣装を買ってやったりした。ロリタはそんな着物は要らないと突っ返す。するとダンス会にジョーはツードルス他所の娘を伴って現われた。その女がロリタが突っ返した衣装を着ていたので、ロリタは嫉妬して大喧嘩をした。そして今更の如く、ロリタは真に愛する男はベニーではなくジョーであることを悟り、二人は打ちとけて愛を語った。ところがパンテラの市役所にパンテラ出身のベニー・マーティンに日本兵100名を殺した功績により大統領から勲章を贈ると陸軍省から通知があっ た。パンテラの市長、銀行家ミブスなどは大騒ぎしてベニーが集落出身であることを知る。当人はフィリピンで戦死しているので、父のチャーリー・マーティンに勲章が与えられることとなった。そしてミブスらはチャーリーを立派な住宅に迎え入れたのであるが、その家はもらったのではなくて、勲章授与式までの仮の宿と知ると、チャーリーは集落のあばら屋に帰ってしまう。この騒ぎで、ロリタはベニーの許嫁として、アメリカ一の勇士の未婚の貞婦として宣伝されたため、ジョーと結婚することは出来なくなった。勲章は結局集落で授与されチャーリーは演説をしてロリタをほめた。頭のいいジョーはロリタと結婚する方法を考えついた。それは出征して勲章をもらうことだ。おれは二つもらうといってジョーは入隊した。

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