復活(1918)

解説

ユーゴーの「レ・ミゼラブル」と相対し、文壇の聖書と迄呼ばれて居るトルストイ翁の原作になったこの「復活(1918)」は、あえてロシアのハンジャンコフ会社のと、伊太利ティベル会社のとが紹介されて居るが、これはフェーマス・プレアース会社が悲劇女優の第一人者ポーリン・フレデリック嬢を主演として製作されたものであって、各国の作品を比較して見るも興味ある事であろう。「トスカ」「硝子の家」「爪」「救命索」等を脚色したチャールズ・ウィッテーカー氏の脚色に成り、これを「トスカ」と同じくエドワード・ジョーゼ氏が監督したもので、対手は新顔のロバート・エリオット氏とジョン・セント・ポリス氏である。

1918年製作/アメリカ
原題:Resurrection

ストーリー

ネクリュドフ公爵に弄れた憐れの女カチューシャは、住む家より追出され赤児を生んで苦しむが、赤児が死んでからは性格一変し、暗黒界の女と成って六年間も淪落した生活を送る事と成る。そして遂には人殺しの汚名までも被せられてサイベリアへ四年の追放を申渡された。ネクリュドフは今は宮廷で重用されて居るが、我が若き日犯せる罪の恐しさに戦き、カチューシャの赦免状を皇帝から得て雪のサイベリアへ出発した。一方カチューシャは国事犯人のシモンソンの感化を受けて再び女らしい女と成った。ここへ来たネクリュドフは罪の償いの為吾と結婚して呉れと懇願するが、カチューシャは赦免も結婚の申込みも拒けて、恋するシモンソンの傍らで心静けき日を送る事に成る。

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